-夢と憧れはいつまでも。-
皆さん、こんにちは。
今回は「スマートフォン」について書き散らそうと思う。
もはや我々の日常には欠かせない生活の一部…いや身体の一部という方がふさわしいと言っても過言ではない程身近な存在になった。
AppleのiPhoneをはじめ、世界には星の数ほどスマートフォンの種類がある。
日夜、SNSやそういった趣旨のコミュニティでは「あのスマートフォンがいい」だの「あのスマートフォンはダメ」だのと議論(という名の喧嘩に近い)が交わされている。
そういった不毛に近い議論が交わされるたびに自分はまるで昔日の記憶を思い起こすかのようにユニークなスマートフォンについて考えるのである。
性能競争ではなく、各々の個性を認め合えるような時代が来ないものかとまるで戦いに疲れた老兵のようにそういった議論の場から距離を置くようになってしまった。
今回はそんな自分すら魅了したユニークなスマートフォンについて少々筆を走らすとしよう。
落ち着いた魅力を感じさせた「Blackberry」シリーズ
まず何といっても自分がスマートフォン、もとい携帯電話に興味を持つきっかけとなったブランドが「Blackberry」シリーズだ。
スマートフォンという言葉がこの世の中に普及する前から携帯電話に様々な複合的機能を持たせ、物理キーボードのついた端末はビジネス向け携帯電話ともいうべきデザインで一世を風靡した。
その後、iPhoneやAndroidスマートフォンが徐々に力をつけていく中、かつての成功体験から抜け出せず迷走が続き晩年はAndorid OSを採用した物理キーボード付き端末を複数リリースし、ファンからは根強く評価されたもののライセンス問題や内部の問題を処理しきれず市場の表舞台から静かに姿を消してしまった。
自分の中で印象が強いのはスマートフォン自体がまだ発展途上の段階に登場し、コンパクトさと物理キーボードによる快適性を両立しカジュアルさも持たせた「Q10」シリーズと過去機種のデザインを復活させた「Classic(Q20)」シリーズ、そしてBlackberryが栄華を極めた時代の象徴として高級感あふれるデザインと機能性を追求し「Porsche Design」とコラボレーションして登場させた当時25万円越えの価格で登場した「Porsche Design P’」(ピーダッシュ)シリーズは自分を魅了してやまなかった。
メインOSである「Blackberry OS」のサービスやサポートがすでに終わりかかってからも使い込んでいたし、通知やメールが一括で管理・閲覧できる「Hub」機能も今となっては珍しくもなんともないものだが当時は大量の通知やメールを短時間で捌くかという局面においては心強い味方だった。
Android OSを採用したスライド端末「Priv」、ライセンス生産で最後の花火を打ち上げた「KEY」シリーズも愛用させてもらった。
今では物理キーボード付き端末は一部のニッチ端末メーカーを除けば市場にはもう見当たらないし使う事ももうなくなってしまったけれど、あれほど熱狂した日々も今はもうない。
だが今でも「もしかしたら…」という想いは僅かながら抱いているし、Blackberry端末はずっと愛している。
ありがとうBlackberry、熱狂した日々をくれてどうもありがとう。
BALMUDAも応援したかったが、世間は冷たかった
他にも話題をさらったのはライフスタイル家電を製造・販売する「BALMUDA」(バルミューダ)である。
ライフスタイルを提案する生活家電というプロダクトアウトなのかマーケットインなのかちょっと定義しづらい製品群と強気な価格設定がウリのバルミューダもスマートフォン事業に参入した。
iPhone模倣が跋扈するスマートフォン業界においてバルミューダが提案するスマートフォンへの期待と国内企業がスマートフォン開発に久しぶりに名を挙げた挑戦を評価し、応援した。
登場した「BALMUDA Phone」はコンパクトなスマートフォンで丸みを帯びた背面が特徴的な1台となった。
高性能化と大画面化による大型化が顕著なハイエンドスマートフォンと対照的に性能は抑えられ、ライフスタイルを提案するというバルミューダの方針に違わず「スマートフォンへの依存を控える」というメッセージが込められた端末となった。
しかし強いこだわりを反映した結果、かさんだ端末開発コストが端末価格に跳ね返りマーケティングの失敗も手伝って冷ややかな目で迎えられた。
ひどかったのはここからで、普段からスマートフォンやガジェットを批評するYoutuberやインフルエンサーが軒並み性能と価格を槍玉に挙げて集中攻撃したのである。
彼らが基本的に賞賛しているのはスマートフォン製造においては大手の海外企業であり、それと2003年創業の国内デザインメーカーを同じ土俵で戦わせるのはさすがに酷というものである。
もちろんそんな新興メーカーに大手と同じように大量生産によってコストを抑える手法で製造する事などできず、途中値下げをしたものの取扱いキャリアであるソフトバンクの暴挙のような価格設定も火に油を注ぐ形となり、インフルエンサーやYoutuberは自らの動画や投稿の閲覧・再生数を稼ぐため煽りに煽り、浅慮の輩(彼らのファン)も乗っかった結果、火だるまのような事態になってしまった。
スマートフォンの黎明期に続々とスマートフォンを開発した国内企業も今や大半が撤退してしまった国内スマートフォン市場に堂々と名乗りを上げた新興メーカーは結果的に”顧客ではない”野次馬に殺されてしまったのである。
改善・改良の余地が多くあっただけに同情を禁じ得ない。
2023年5月、バルミューダは携帯端末事業の終了を発表した。
テクノロジー事業はHPにページこそ残っているが、今後復活の可能性があるかどうかはわからない。
自分は個人的にデザインが結構気に入っているので根気よく使い続けようと思う。
がんばれBALMUDA。
性能か、個性か。悩みは尽きない。
結局のところ、スマートフォンは性能がすべてなのだろうか。
しかしスマートフォンの性能はテクノロジーの進化とともに無限に進化する。
黎明期だった頃は性能の進化によって「出来る事が増えた」という喜びが伴っていて素直にそれを受け入れられた。
しかし今は美麗なグラフィックと容量のために天井知らずで上がっていく要求スペックのゲームアプリとカメラくらいしかアピールポイントがない気がする。
我々はゲーム機とカメラがくっついただけの板切れに何十万ものカネをつぎ込むのか?
個人的にはそんなものにつぎ込むカネは残念ながら持ち合わせていない。
もはや身体の一部となったスマートフォンに期待しているのはそれを持つ事でライフスタイルが洗練される事、新たな可能性を見出す事ではないのか。
最近はそういった個性と性能のはざまで悩むことが多いが、それを払拭しようとするメーカーも出てきた。
個人的に追っているのが「Nothing Tech」(ナッシング・テック)である。
イギリスに拠点を置くガジェットのデザインから開発・製造、販売まで手掛けるメーカーだが、創業者のカール・ペイ氏は中国企業OPPO傘下の「OnePlus」(ワンプラス、通称:一加)の共同創業者という履歴があり、彼ら「Nothing Tech」が手掛けるガジェット類はデザインと性能がバランスよく両立しており、センスが光るマーケティング手法とデザインはiPhoneコピーに甘んじるメーカーとは一線を画すくらいの違いがある。
実際に「Nothing Phone(2)」を購入し、メイン端末として使い込んでいるが不満な点がなく安定している上にユーザー体験を常に意識している製品づくりには常に興味をひかれるからだ。
もちろん、今後チャレンジングな企業(国内企業であればなお良し)が出てくれば積極的に応援していくつもりだ。
愛機にもふさわしい装いを。
最近のスマートフォンはちょっとした高級品でもある。
アウトレットモールなどでハイブランドの店舗を覗くと、大体iPhone専用だがスマートフォンアクセサリーを制作していたりする所も増えてきた。
そこで自分が提案したいのがハイブランドの「ポーチ」「ショルダー」「レポーター」バッグ類である。
リサイクルレザーなど再利用素材が活用されており、まず値段がそこまで高くないのとハイブランドゆえに作りがしっかりしている点がおススメの理由だ。
レディース向けのハイブランドでは「ロエベ」や「フェラガモ」「フェンディ」などはスマートフォン対応のポーチ類はiPhone Proシリーズに匹敵する価格かそれ以上で到底手が出ないが、下記のような再利用素材で制作されたレポーターバッグ類はモノによっては1万円前後で買えたりするので是非探し回ってみてほしい。
せっかくの愛用スマートフォンならしっかりした作りで人に見せても大丈夫なものを持つといつものお出かけも気分が違ってくるかもしれない。
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