-現時点ではペース遅し、更新が待たれる-
皆さん、こんにちは。
さて、indieGOGOにてクラウドファンディングが開始された「Minimal Phone」ですが最初の勢いは悪くなかったものの、当記事執筆時点で達成率39%と伸び悩み、このままでは成功が危ぶまれています。
個人的にはあと一週間で50%まで漕ぎつけないと厳しい気がします。
一方で、進捗をチェックする中でindieGOGOのページ内に備え付けられているディスカッションタブでのやり取りによって分かってきた事もあります。
進捗を追っていく中で変わっていった箇所もあるので合わせて追って行こうと思います。
ストーリーページの情報量が増加

まずクラウドファンディングページのメインであるストーリーのページデザインが一新されました。
開始当初に比べてアピールポイントが明確になっており、またトップには簡易的なロードマップも表記されるようになりました。
定期的に更新をする事で、わかりやすい表現になっているのでこれで支援しようかどうか迷っている方にちゃんと伝わればいいですが。
スペック面の具体化と予想される事

ストーリーのページではスペックも分かりやすくなってきています。
ただ、現状では最低限のスペックを備えたプロトタイプしかない事による実機実演や先行メディアレビューを発信できていない事がクラウドファンディングの進捗の悪さに繋がっている事は否定できません。
現状限りなく製品版に近い実機がない事による”詐欺疑惑”が騒がれている件についても、その疑惑を十分に払拭できていません。
またディスカッションページでの支援者とのやり取りによって一部仕様が(将来的に)決定とされている部分も散見されています。
対応周波数が判明?
現状、オーナーからは「北米版」と「グローバル版」を製造する予定という情報があり、やり取りでも明言されています。
その中でも「北米版」では周波数帯も以下のようになるだろうと回答されています。
- GSM:B2/3/5/8
- WCDMA:B1 / 2/4/5/6/8/19
- TDSCDMA:B34 / 39
- FDD / TDD LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/34/38/39/40/41/66
- CDMA 2000:BC0/BC1
おそらく北米以外の地域の支援者はグローバル版を手にする事になると思うので、この情報については参考程度でいいでしょう。
チップセットはMediatek Helio G88で確定
また、ストーリーのスペックで不明であった「MTK 6769」という情報ですが、ディスカッションにてオーナーが「MT6769H」と回答していました。
これによりチップセットは「Mediatek Helio G88」で確定となりました。
オーナーが他のやり取りで「5Gは見送ったが、4Gは対応」というコメントも残している事から5G通信には非対応になる模様です。
リフレッシュレート「90Hz」を目指す?
オーナーは他にもE-inkディスプレイのリフレッシュレートを「90Hz」まで高めたいとコメントしています。
電子ペーパーディスプレイはディスプレイ技術に定評がある中国Hisense(ハイセンス・海信)や中国TCL(TCL科技集団)がスマートフォンへの導入を推し進めている事は耳に新しく、2月末に終わったばかりのMWC2024でもTCLはカラー電子ペーパーディスプレイ(NXTPAPER)を採用したスマートフォンやタブレットを発表しています。
いずれもスマートフォンとしてはミドル帯の価格でTCLがMWC2024で発表したNXTPAPER採用機に至ってはリフレッシュレートを120Hzまで高めているなど、あながちできない技術ではないみたいです。
90Hzあたりの電子ペーパーディスプレイは中国では珍しいものではないとなるとディスプレイ関連の部品を上記の2社あたりから調達できれば実現は難しくないのかもしれません。
でもそれならTCLからNXTPAPERを調達してカラー電子ペーパーディスプレイで120Hzを採用してほしいんですが…。
共同創業者が日本へフライト。

Andre Youkhna氏と共に「The Minimal Company」を立ち上げ、共同で創業(しているとされる)Armen Youssefian氏がディスカッションでもコメントしていた通り、日本へ来ている様子がX(Twitter)にポストされていました。
製造元や部品のサプライヤーとなるビジネスパートナーがあるとされる中国への経由地として観光がてらに立ち寄っているのだと思いますが、いい機会だと思うので日本のマーケットに対する知見が得られる事を期待します。
せっかくなので日本食を味わって日本をマーケットとして重視してくれればそれに越したことはないのですが。
※この後、彼が銀座の一風堂(アメリカにも進出しているラーメン屋)でラーメンを味わう様子がポストされていました。
彼にはどうやら優秀な日本の観光ガイドが必要なようです。
Founders Edition、どこいった?
謎が謎を呼んでいた「Founders Edition」の支援枠がindieGOGOの選択肢から外されていました。
最近、自身のポストへのリプライで「Founders Editionの特典内容を考え直す必要がある」と頂いており、これに関連して一時的に取り下げている事もディスカッションで明らかになりました。
特典内容を考え直すといってもクラウドファンディングの成否に大きく関わるので早いところ明らかにしてほしいものです。
希望を上げるとしたら上にも書きましたが、TCLのカラー電子ペーパーディスプレイ「NXTPAPER」を採用して120Hzのリフレッシュレートとメモリを8GBにしてブラックカラーの特別機にしてくれればいいですかね(迫真)。
またしれっと通常の支援枠に「FREE HAT」なる謎の特典が付与されています。
ディスカッションのやり取りからすると字面通り「タダの帽子」みたいですが、全体的に特典内容にテコ入れが入り、支援のスピードアップを狙ってくるでしょう。
今後も定期的に進捗を確認して(ネタ)記事にしていこうと思います。
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