-(通信)環境を変えるだけで(スマホ)人生はうまくいく。-
”大手キャリアプラン”はもう終わっている。
無駄なオプションと意味不明な割引が多すぎる大手キャリアプランでは個人で料金を節約するのは難しく、高い料金の殆どは「電話し放題」などの「現実離れしたサービス料金」として吸い取られる。
おまけに端末は高く、独自性や差別化は貧しい。
そんな大手キャリアに嫌気が差し、縁もゆかりもない格安SIMと海外携帯に乗り換えた筆者は、料金が9000円から3000円代に下がり、仕事率は約3倍になり、個性豊かな端末で幸せに暮らしている。
「大手キャリアだからこそ安心」という言葉があるが、縛りが少なく、サービスも最低限だからこそ、格安SIMには確実に楽しめるのに未だ手付かずのメリットがまだまだあるのだ。
「格安SIM」と「SIMフリー端末」の常識が変わる一記事。
と冒頭から某地方移住ブロガーの某一節を堂々とパロッてみましたが、思考停止して大手キャリアに無駄な金落とすより身の丈に合った使い方に変えてお金を有効活用しようぜ!って内容です。
携帯電話の契約は中身の把握から始めよう
毎月、特に意識せず大手キャリアに高額料金を支払っている・・・というアナタ。
お金の使い方というものは「身の丈にあった範囲」で手を出している分には、周りから何も言われませんが、無意識に払っているお金の中身を把握しようと思ったことはありませんか?
無意識に払っているお金こそ中身を把握しないと無駄遣いはいつになってもなくならないかもしれません。
どんな人も必ず払っているであろう「携帯電話の契約料金」。
複雑な文言や複数の契約が雁字搦めになっていて、どういう契約をしているのかわかっていない人もいるでしょう。
毎月請求される料金に対して自分の使い方が果たして「見合ったものになっているか」を確認する事は重要な事です。
どんなに待たされようとも、時間がかかろうとも、近隣の契約キャリアのショップを訪ねてでも、契約の中身を把握する事は最優先事項です。
- どんな機種・端末を契約しているのか
- 通話に関する契約はどうなっているか、話し放題か?そうでないか?
- パケット契約(ウェブ閲覧等のネットワークサービスのデータ量を定める契約)はどうなっているか?
- 適切なパケット契約になっているか?過剰な契約内容になっていないか?
- 加入しているオプションサービスは本当に自身に必要だと思うものだけに加入しているか?
- 端末の性能や使い勝手は自分に合っているか?高すぎる端末を使っていないか?
- 2年契約の縛りで自身が払うべき契約料金総額を把握しているか?
契約の内容を把握するにしてもこれだけのチェックポイントがあります。
一見多そうに見えますが、これでもかなり端折っている方です。
ただ、上記のポイントを確認して判断するだけでも「身の丈に合った契約内容かどうか」を把握する事は可能です。
格安SIM(MVNO)の存在
では、大手キャリアとの携帯電話の契約の中身を把握したら、今の契約内容が自分のニーズ(やりたいこと、やっていること)に対して適切かどうかを判断してください。
もし、適切でないと判断したならば、大手キャリア契約にこだわる必要はありません。
そうなったら、最近日本でも活躍の幅が広がりつつある「格安SIM」(MVNO)への切り替えを検討すると良いでしょう。
CMや広告ではメリットばかりをうたっていますが、勿論大手キャリアと同じくデメリットも必ずあります。
大手キャリアから格安SIMへの切り替えを検討するポイントとして代表的なのは…
- 殆ど通話しないのに大手キャリアで話し放題プランを契約している
- パケット契約で上限として使えるデータ量が多すぎると感じている
- スマートフォンにしても決まった機能しか使っていない
- 端末の性能にはこだわりがない(最新機種を使いたいとは思わない)
- 大手キャリアのポイントに魅力を感じていない
- 自宅に有線LAN環境・Wi-fi環境が既にある
上記のようなポイントがいくつかあると「格安SIM」(MVNO)でもいいのではないか、という選択肢が出てくるのです。
しかし、大手キャリアから格安SIMへ切り替えるにあたって以下の点は理解するようにしてください。
以下の点について「NO」だと思う方には基本「格安SIMへの切り替え」をお勧めしません。
節約という目的で格安SIMに手を出さない
過去にも同じような記事書いているんですが、これは必ず言っておきます。
格安SIMは「節約目的」で契約するな!
自分が常々言っているのは、「格安SIMで料金を安くする」という事ではありません。
格安SIMへ切り替える事によって「個人の身の丈にあった使い方に変える」という事です。
格安SIMのCMや広告は料金を安くすることばかり謳っています。
今の時代、スマートフォンがこれだけ便利な世の中では、格安SIMに乗り換えて広告のような料金が実現するのは、
使い方が限られるごく一部の方のみです。
ただし、これを逆手に取れば、
大手キャリアと契約するべきなのも「すべての人」とは限らない
という事が言えるのです。
つまり、「大手キャリアと契約するべきではない人」は格安SIMを使う事によって
身の丈に合った使い方に変えられる人(かもしれない)
という事なのです。
端末本体は一括購入する事に意識を変えよう
大手キャリアからの脱出でまずひっかかるのが「端末の割賦払いサービス」です。
24回払い、つまり2年間の縛りを発生させ、なおかつそれに正当性を与える為のものであり、この存在によって顧客を自社にロックしてしまうのです。
戦略的には、分割払いといえど手数料はありませんし、端末割引も月毎に受けられると一見非常に良心的に見えます。
しかし、結局大手キャリアは莫大な維持費を回収するため、端末割引以上に料金が高くなります。
そして一部の端末は世界的に流通している種類に関しては、海外と仕様は殆ど変わらないにもかかわらず、価格がかなり上乗せされているので、「端末割引」なんてキャリアにとっては痛くもかゆくもありません。
そこで、考え方を変えて、携帯端末は一括で購入するもの、と意識を変えましょう。
勿論、端末は海外の方が安価で、種類もたくさんありますが、いきなり個人輸入はハードルが高いと思います。
国内に流通している「SIMフリー端末」の方が簡単に手に入る分、価格は比較的高めですが、キャリアほどではありません。
例えば、日本国内では持っていない人を見つけるのが難しいiPhoneなどは国内のApple Storeで「SIMフリー版」が簡単に手に入るので、格安SIMデビューとして必要な知識が比較的少なくて済む「iPhone SE」+「格安SIM」がデビューとしてちょうどいい気がします。
失うモノを事前に確認しておこう
前述致しましたが、大手キャリアで契約するメリットとして様々なオプションやサービスがありますが、契約内容だけでなく、これらの付帯サービスの中身も把握しておかないと、格安SIMへの切り替えた後に大きなデメリットに変貌する可能性につながります。
そのデメリットの発生をできるだけ防ぐ為、事前に大手キャリアから格安SIMへ切り替えることで失うモノを事前に知っておく必要があります。
ここでは、大手キャリアからMNPで格安SIMへ乗り換える場合を想定します。
キャリアドメインのメールアドレス
MNPを行う段階で電話番号は変わりませんから、次に重要なのは、メールアドレスです。
念のため、先に言っておきますが、「メール」自体がもう古いコミュニケーションツールなので、正直キャリアメールにそこまでしがみつく必要性はありません。
今後せいぜい通販のアカウントくらいしか使い道がないので、Android端末だろうが、iOS端末だろうがGoogleの「Gmail」のアカウントを作成して順次切り替えましょう。
(キャリア契約でもAndroid端末なら契約時に作成している可能性が高い)
フリーメールですが、今時そんなので変に見られたりはしません。
しかも「Gmail」なら他のドメインメールに見られるような
「クソ」みたいな迷惑メールが全くこなくなる
ので、迷惑メールに悩まされているなら思い切って切り替えないと損です。
国内のクソ迷惑メール業者はGoogleだとすぐに対策されるので、クソ業者を「切り替えるだけの一発行動で一網打尽」にできます。
メールの文章内の変なURLを誤クリックしたり、開いただけでウイルスに感染する恐れも防げるので、高齢者の方でそういうのが苦手な方にもおススメです。
通話し放題などの各種サービス
大手キャリアだけに様々なサービスがある事は先ほど書きましたが、大きくプランが変わる事により、失うモノもあります。
大手キャリアは通話し放題プランを展開しており、どんなに長く通話してもプラン料金以上のお金はかかりません。
しかし、格安SIMに切り替えることにより、それはまずなくなります。
格安SIMにもプランの種類はありますが、ざっくりと「通話しただけ料金が発生する」と括っておきましょう。
逆に通話時間が非常に長かったりする場合や、電話がメインの使い方の場合は、むやみに格安SIMへの切り替えは、おススメしません。
このような方こそが「大手キャリア契約にはふさわしい」のです。
しかし、これからの時代、音声のみの電話よりFacetimeのような顔をつき合わせての通話の方がメインになりそうな気がするので、いつまで電話が地位を確保できるかは怪しいところです。
高速通信と電波強度等の快適な環境
大手キャリアの特徴として一番なのが、料金に見合った「高速通信と電波強度」です。
地下鉄に乗っていても動画が見られる、人ごみの中でも簡単に電波が途切れない、などの快適な環境は「大手キャリア」ならでは。
格安SIMでもそれらが全く味わえないわけではありませんが、「大手キャリア」よりもそこだけは譲ります。
(電波環境自体は格安SIMも日々改善されています)
また、電波が弱い状態でも複数の周波数帯を束ねてパソコンのネット接続なども固定回線契約などがなくても、大手キャリア契約で「テザリング契約」を利用することによって最低限ネット環境の構築を行うことができるのも大手キャリアの魅力でもあります。
これらがほぼ格安SIMでは契約できない場合があるので、外出先でパソコンを使うなど、限定的な使い方ができなくなります。
格安SIMで下がった金額を再分配しよう
今回の格安SIMと大手キャリアの議題に一つ結論をつけるとすれば、
格安SIMの環境を固定回線の無線LAN化で補う
のがベストだと考えます。
仮に格安SIMで料金が3000円台になったとして、固定回線がどんなに高くても5000円台くらいなので、上の「宝の持ち腐れパターン」と比べると、大手キャリアに払う費用で「格安SIMと固定回線」運用ができてしまうことになります。
固定回線があれば、テレビにつないで映像配信サービスも楽しめるし、ゲーム機なら安定した接続でオンラインプレイも楽しめます。
無線LANで格安SIM運用の端末も環境を気にする事無く、音楽のストリーミング配信で家の中でも退屈しません。
このように、格安SIMで料金を下げるだけにせず、節約した分、贅沢ができると考えると楽しくなりませんか?
理想の環境は如何にして今の環境に疑問を呈せるか?で近づくことができます。
今の環境が果たしてベストなのか?と常に疑うことで、課題は見えてきます。
しかし、疑問を抱かなければ、ずっと見えてきません。
我慢ジョーズではなく、贅沢ジョーズの方がカッコいいでしょう。
自分は大手キャリア契約を続けるべきではない人に言い続けます。
「(それでも)まだ"大手キャリア契約"で消耗してるの?」
参考
今回の記事は自身の両親の携帯を格安SIMへ切り替えたことがきっかけとなっています。
今まで両親は「大手キャリア契約+固定回線契約」の
まさに「宝の持ち腐れ」状態でした。
特徴として両親は家を出ることがあまりないのと、大手キャリア契約でのパケット通信を殆どしていませんでした。
そこでFREETELの契約への切り替えを遂行しました。
(端末はiPhoneをApple Storeで購入)
結果、両親それぞれ料金が5000円下がり、計10000円の節約に。
その節約分をAmazonプライム会員やウイルス対策ソフトに充て、Amazonプライムビデオで毎日映画を見ています。
それぞれ格安SIM運用に伴い、キャリアメールアドレスを捨て、Gmailへ移行してもらいました。
両親とも不便は感じず、安くなった分外食とか贅沢しているので、環境を見直す事はとても大事だと考えます。