-知ればアナタも欲しくなる!「鉄瓶」の世界-

      2019/04/02

-本物のオトナはティータイムにすら粋を醸し出す。-

皆さん、こんにちは。
寒かったり、暑かったり、不安定な天気が続く中、
いかがお過ごしでしょうか。

この季節は家ではコーヒーよりもお茶なのですが、
今回は自分が良く使っている「鉄瓶」のおハナシです。

美しく、粋なのに意外と知られていない「鉄瓶の世界」
今回簡単にご紹介したいとお思います。

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鉄瓶と出会ったきっかけ

自分が「鉄瓶」と出会ったきっかけを簡単に書くと、
短期大学在学中、静岡県で一人暮らしをしていた時、
あの有名な「三島大社」で開かれていた「陶器市」で
見つけたのを買ったのがきっかけ
です。

最初は「変なものを買ってしまった」くらいの感覚でしたが、
この出会いがなければ、こんな記事は書いていないでしょう。

そもそも、鉄瓶なんて「オヤジ臭い」なんて思ってませんか?
その考えはもはや古いです。
今や日本が誇る鋳鉄技術外国をも魅了する事態になっています。

鉄瓶の真価は「煮出し」にあり!

鉄瓶はもともと、通常のポットなどに比べて、
保温効果が優れており、この季節は特に重宝されます。

しかし、鉄瓶の価値は「煮出し」
つまり長時間沸騰させる所にあります。

鉄瓶で水を長時間沸騰させると、鉄瓶から「鉄溶出」が起き、
沸騰する水の中に、鉄分が含まれるようになります。

つまり、鉄瓶で茶の湯を沸かすだけで、
手軽に「鉄分」を補給できるのです。沸かすだけで、ですよ。

鉄分不足の方には最適な逸品です

今の時代、鉄分はサプリでも補給できるものですが、
鉄瓶で補給できる大部分が「腸で吸収されやすい二価鉄」です。

そして鉄分の一日に必要な摂取量は、
成人男性で一日約10mg、女性で一日12mgと言われています。
日々の食事での摂取量も考慮すると、
補助的ではありますが、はるかに手軽に摂取できるので、
めまいや貧血気味の方はサプリなんか飲むよりいいんじゃないでしょうか。
幸い、自分はそういう症状はありませんが。

南部鉄器と山形鋳物、そして海外へ

今、海外にも話題性があり、なおかつ時代に合わせて
変化しているのが岩手の「南部鉄器」と山形の「山形鋳物」です。

岩手の「南部鉄器」は江戸時代、南部氏(南部藩)によって、
山形の「山形鋳物」は江戸時代、最上義光のもと、盛えました。

どちらも茶道具として鉄瓶を生産していますが、
現在はキッチンウェアや小物も生産しており、
時代に合わせてどちらも進化しています。

岩手の「南部鉄器」は海外でも評価されるようになり、
NHKのテレビ番組「美の壷」でも2016年11月に取り上げられました。

番組内では、フランスのティータイムに採用されるほど。
フランスとのコラボレーションにより生まれた
「カラータイプの鉄瓶」も登場しています。

一方、個人的に自分がマークしている「山形鋳物」は、
欧米でもセレブに人気で、
こじんまりとした可愛らしい作品が特徴です。

山形鋳物はティーポットに関しては、
内部にホーロー加工を施していますので、
鉄溶出は起きませんが、耐久性があり、
通常の急須に比べて味の整ったお茶ができます。

「岩鋳」と「菊地保寿堂」

自分が今回チェックしていたのは、
岩手盛岡市の南部鉄器の名門「岩鋳」
山形県山形市で15代続く「菊地保寿堂」の2つ。

岩手の「岩鋳」は会社敷地内に「岩鋳鐵器館」と呼ばれる
「南部鉄器の美術館」もあり、製造工程も見学できます。

鉄瓶を中心に、鉄鍋から小物まで製造していますが、
オススメは急須と鉄瓶を兼用できる「鉄瓶急須」です。

「鉄瓶」は当たり前ですが、高価なので初めての人が手にするには
ちょっと敷居が高いと思います。

そこで「急須」のカテゴリにありながら、内部がホーロー加工ではない
「鉄瓶急須」というものがあります。

「鉄瓶急須」であれば、鉄溶出の恩恵も受けられ、容量は小さいながら
急須としても鉄瓶としても使える上に1万円以下と大変安価だからです。

そして960年前から技術を受け継ぐ「菊地保寿堂」は、
近年、砂鉄を用いて製造される和銑釜技術をブランドへ昇華させ、
現代ブランド「WAZUQU」として海外で高い評価を受けています。

オススメはちょっと高価ですが「新鉄瓶 -ヒキメ-」。
まるで枯山水のように整えられた模様と、本漆焼付塗装という
伝統の技術を用いて製造された鉄瓶は直感的な美しさを体現します。

飾らない事は美しくない事では決してない、という事を教えてくれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ただ、骨董品を、美術品を、華やかなものを愛でるだけが、
芸術を楽しむ醍醐味ではありません。

飾らない美しさとともに、技術を時代とともに受け継ぎ、
昇華させ、現代で活躍させる。
日本の伝統工芸は現代でも通用します。
その誇りを捨てずに、この鉄瓶のように、
凛と進み続ける時代と向き合っていきたいですね。

アナタも「鉄瓶」で「粋なティータイム」を演出しませんか?

参考

【盛岡市南部鉄器の名門「岩鋳」公式HP】

【山形市山形鋳物の名家「菊地保寿堂」公式HP】

(上記公式HPのオンラインショップにてオススメ品が手に入ります)

【南部鉄器の汎用鉄瓶も手に入ります】

【骨董品扱いですが山形鋳物もあります】

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