Minimal Phone レビュー part.2

-Minimal PhoneだけでWell-Beingな1日を送れるのか?-

皆さん、こんにちは。

前回の記事に引き続きMinimal Phoneのレビュー記事をお届けいたします。

前回はMinimal Phoneの特徴やスペック、基本的な部分をレビューしていますが、

今回は「Minimal Phoneだけで外出したり、Well-Beingな1日を送る事ができるか」という点に焦点を当ててレビューしていきたいと思います。

記事の構成的には読み手が「Minimal Phoneがどういうものか知っている」という体になっているので、

Minimal Phoneがどういうスマートフォンかどうかをまだ知らないという方は前回の記事から読んでいただくことをおススメします。

目次

ファームウェアアップデートが来た!でも…

まずは嬉しいお知らせ。

ちょうどこの検証を始めた最中にファームウェアアップデートが通知されました。

これでオーナーが対応するとしていた電子インクディスプレイに頻繁に縦線やグラデーションが起きる現象が軽減されるとのこと。

(起きなくなるわけではないので、事実見出しの画像はアップデート後ですが、縦線が入っています)

ただ、自身のMinimal Phoneは画面上部に横の白線が入ってしまっており、ファームウェアアップデートでも治っていないのでこれはどうやら電子インクディスプレイの故障だと断言するしかないようです。

また、Discordのスレッドはやたらやかましいわりに情報量がそこまで多くないので、見出しの画像のようにリフレッシュレートの設定に関わらずガビガビの表示になってしまうのもディスプレイの故障によるものかもしれません。

修理の問い合わせはしたものの、どこかのタイミングで修理プロセスの確認もしておきたいところ。

公式サイト購入分もどうやら発送されたらしいので、届いたら比較して確認しようと思います。

Minimal Launcherについて

Minimal Phoneにはデフォルトのホームアプリ(ランチャー)として「Minimal Launcher」がプリインストールされていますが、当初は下記不具合が報告されていました。

  • アプリ一覧からアプリのリネームを実行すると一定のタイミングでリセットされる
  • アプリの検索窓に入力しようとするとワードにひっかかったアプリがいきなり起動する

ファームウェアアップデートによってこれらのプリインストールアプリにも修正が入ったかどうかわかりませんが、上記の不具合は残っているものもあり、一方でなかなか再現しなかったりするのでこういったところも含めてこのランチャーと付き合っていく必要があります。

個人的に「Nova Launcher」などのサードパーティ製ホームランチャーアプリを使用していますが、とにかく電子インクディスプレイと相性が良くないので、「Minimal Launcher」が修正されて使いやすくなったら使っていこうと思います。

今回は「虎ノ門ヒルズ」までのお出かけで検証。

今回は別途記事にする予定の「虎ノ門ヒルズ」で開催されている「デザインあ展neo」を鑑賞しにお出かけする機会を利用してMinimal Phoneをできるだけ使って1日を過ごそうというレビュー企画となります。

実際にスマートフォンが出番となるシーンを実際にMinimal Phoneを活用して使い勝手を確かめていきます。

もちろん、そういう用途のスマートフォンではないだろうという考えは十分に理解しつつ、できるだけ活用の可能性を見出すために行うので「もしかしたらメイン端末にしたいかも」と考えている方は参考の一助とされると良いかと思います。

Minimal PhoneにはFelica機能はないので、公共交通機関の移動には使えません。

最近の東京都内は交通系ICがなくてもクレジットカード決済用のQRコードで改札が通れますが、これについては別の機会に試してみようと思います。

バーコードで決済は問題なし。

まずは手始めにバーコードによる決済から。

何かとお世話になる事が多いスターバックスコーヒーでドリンクをオーダーしてみました。

専用アプリでログインしてアプリに登録したスターバックスカードにチャージしたクレジットから支払います。

レジではカードを読み取るためのQRコードを表示し、それをリーダーで読み取る仕組みですが問題なく行えました。

ただし注意点として画面焼き付きが残っている状態や画面の明るさが不十分な時は読み取りづらいタイミングがありましたので事前にリフレッシュしておくなどして画面の表示状態や設定は確認が必要でした。

QRコードでのメニュー注文は画像表示が鬼門

目的の「デザインあ展neo」に行く前に昼食を済ませます。

虎ノ門ヒルズは企業が入る「森タワー」「ビジネスタワー」と「虎ノ門ヒルズ駅」直結の「ステーションタワー」、居住区画となる「レジデンシャルタワー」から構成され、「レジデンシャルタワー」以外は様々な飲食店が入っていますが、一人で出入りできる飲食店は限られています。

価格帯も様々で都内では比較的お手頃に食べれる範囲から時価の寿司屋まであります。

今回はステーションタワーにあるワインバルがランチはカレーを提供していて値段もお手頃なのでこちらを利用しました。

ここを選んだ理由は価格もそうですが、最近流行りのQRコードオーダーをやっているからです。

ここもMinimalPhoneでQRコードでのモバイルオーダーにチャレンジしました。

結論は、QRコードの読み取りに別にアプリが必要なのと画像表示が多いととっても注文しづらい所がツラかったです。

また数量の増減やページめくりなど画面の書き換えを多用する場合はこまめなリフレッシュが必要で不便。

テキスト入力ではないので、キーボードが無用の長物と化すのもマイナスポイントですね。

Spotifyとワイヤレスイヤホンは容赦なくバッテリーを奪う

移動時も含めてMinimalPhoneで「Spotify」アプリを起動し、ワイヤレスイヤホンをペアリングして音楽を聴きながら使っていましたが、この組み合わせはMinimalPhoneのバッテリーを容赦なく使い込んでいきます。

「Spotify」アプリはしょうがないにしてもワイヤレスイヤホンではなく、せっかく搭載されているイヤホンジャックを使って有線イヤホンで音楽を楽しんだ方がよさそうですね。

チケットの読み取りはスムーズ

昼食を済ませたら「デザインあ展neo」が開催されているステーションタワーの45階まで専用エレベータで昇り、入り口でWebチケットのQRコードを機械にかざして入場します。

ここはスターバックスの時と同じでスムーズにクリア。

読み取り時に機械側が光ってくれるので画面の明るさが不足していても問題なく読み取れ、入場できました。

電子インクディスプレイは太陽光でも反射しにくく視認性は高い一方、画面自体を光らせたり画面の明るさを上げたりするのは限度があるため、読み取る機械側が光ってくれるといちいち設定を変更せずに済みます。

ただしバーコードスキャナーやレジスキャナーみたいに赤い可視光線はどうやら相性が良くないみたいでスキャナー側が古かったりして十分に明るくならないとスムーズに読み取れない可能性があります。

こちらではどうする事も出来ないので印刷したチケットを用意する、アプリ決済以外の手段を準備しておくなど代替手段を考えておく必要がありそう。

GPS依存のアプリには期待しない

個人的にかなり残念だったのが「GPSを利用した位置情報に依存するアプリ」は殆どが全滅という点。

現在地情報を提供して近隣のスポットを検索したり、ランニングやフィットネスで運動強度を記録、計測するフィットネスアプリ、位置情報ゲームは使い物にならず。

Android Autoなどもナビゲーションの遅延が激しく、車のナビとしてはおススメできません。

これはMinimalPhoneが対応しているGPS衛星に日本に対応した「みちびき」が含まれているかどうか不明なところが影響しているかもしれません。

GPSによる位置情報を利用した使い方を排除できるならいいかもしれませんが、ここは地味に痛いポイントかもしれません。

結論:強い意志で使う場面を見出す

「デザインあ展neo」の後は恵比寿まで移動していつものお店へ。

1日を通してMinimalPhoneを使ってきましたが、正直な事を言うと「強い意志が必要」な端末であるという印象を強く感じました。

もちろん「LightPhone」シリーズなどと比較するとアプリのインストールができる点などは大きい利点として捉える事が出来ます。

一方で「通常のスマートフォンと同じように使う」という前提を置いてしまうと様々な事を要求されるようになってしまい、かえってストレスを感じる事が多くなります。

もちろん通常のスマートフォンと同じように使うというのはMinimalPhoneの本来のコンセプトではない使い方かもしれません。

それは理解しつつメイン端末として主力に据えるには1日使っていて「厳しいな」というのが本音です。

今後強い意志をもって「MinimalPhoneでもいいと思える場面を作る」のが肝要だと思います。

自分の場合はそれを移動中や仕事中、お店の中など「スマートフォンの操作をするのが好ましくない」と感じる場面にMinimalPhoneを持ち出すようにしました。

それこそSNSに釘付けになっていたり、見たくもない動画を見せられていたりする時間を「なんか無駄だな」と感じていたらそこにMinimalPhoneの出番があるといえるでしょう。

事実、自分は毎日夜10時以降はスマートフォンを操作する代わりにMinimalPhoneで全てをこなせています。

そこにSNSをチェックする必要などなく、本当に必要なメールチェックやメッセージの返信、今後のスケジュールをカレンダーに入力したりする事に使えています。

1日のうち、無駄時間をMinimalPhoneに置き換えるという考え方をした方が幸せになれるかもしれませんね。

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この記事を書いた人

SNSから距離を置く30代男性。
ブログに雑記を書き散らしながら日々を楽しく生きる事だけ考える。
モットーは「同年代より一つ若くいること」。

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