Minimal Phoneの進捗を追え part.17

-コミュニケーション問題を抱えたまま一応進捗。-

皆さん、こんにちは。

「コミュニケーションの問題」を抱えたままモヤモヤしつつも進捗しているMinimal Phoneプロジェクトですが、とりあえず一区切りの進捗が見られたので報告しようと思います。

自分自身の見解としては彼らに決して賛同してはならず、敵でも味方でもない第三者の立場というものを死守しながらプロジェクトをしっかり見ていかないと彼らはすぐに「コミュニケーションの問題」を起こしたり「都合の悪い真実」から目を背けようとします。

結局、すぐに横着して話をすり替えようとするのでできるだけ厳しく見ていかなければならないでしょう。

indieGOGOのディスカッション(もうクレームコメントに溢れているからもはやディスカッション欄ではない)では彼らはもはや「詐欺師」呼ばわりですが、少なくとも「詐欺師ではないけれど、ホントに大事な事ばかり軽視する2人」と自分は表立って公言しないものの心の中で思っています。

目次

問題というより「大事なことの軽視」

進捗を報告したいところですが、まずは彼らが抱えている「コミュニケーションの問題」について。

彼らは情報を定期的に発信してはいますが、発信をするごとに批判的な意見が散見されます。

これは自分も時々X(旧 Twitter)で指摘していますが、ここを少し掘り下げておきたいと思います。

ここを理解しておくと彼らの性格や感情的な部分を想像する際に役に立つかもしれません。

彼らの「Minimal Phone」という製品に対してのプライド

彼らには社会的な意義とともに「Minimal Phone」を設計、デザインし製品化までこぎつけたという自負があります。

これ自体は悪くないのですが、支援者たちや購入者とのやり取りやアナウンスを発信する際に発言の節々に「我々がいなければこんな素晴らしい製品は生まれなかった!」「我々は偉業を成し遂げた!」というプライドがにじみ出ているように感じます。

「Minimal Phone」を生み出したこと自体は疑う余地もなく素晴らしい事です。

素晴らしい製品だと十分に伝わっていたのでクラウドファンディングにも多くの資金が集まり、プロジェクトは実現しました。

もちろん製品化の為に莫大な時間と資金が費やされたことは想像に難くありませんし、クラウドファンディングで集まった資金はそのごく一部でしかないでしょう。

しかし支援者や購入者あってこそのビジネスです。

そこには着実に製品が支援者や購入者の手に渡って初めて信用や信頼を獲得します。

そしてそこまでには誠実な態度と報告を積み重ね、想定外の事態にはきちんと対応しなくてはなりません。

ビジネスが順調に立ち上がったからといって自らの偉業を言いふらしたり、立ち上げ時から支援してきた人々や魅力的に感じて購入してくれた顧客に対して尊大な態度で接することができるほど彼らはまだ信頼も信用もされていません。

すべてはまだ始まってすらいないのです。

今は「始まり」に向かって歩みが進んでいるだけなのですから。

顧客・支援者視点の欠如

上記の尊大さが邪魔をして、彼らは今支援者や購入者、いわゆる顧客の視点に立てていません。

進捗報告一つとっても彼らは「支援者や購入者が今何を望んでいるか、何をしてほしいのか」を理解できず、困惑してばかりいます。

彼らは定期的にアップデートを投稿するよう提案していますが、我々支援者が望んでいるのは「詳細な報告と誠実な対応」です。

大げさなロードマップを引くのはいいものの、スケジュールの遅れや軌道修正に対して言い訳じみたコメントばかりが目立っています。

想定外の事態は必ず起こるのでロードマップ通りにいかない事はわかっています。

ただその都度、原因がわかっているのかいないのかだったり、トラブルやスケジュールの遅れを正直にアナウンスをしてほしいのです。

上手くいっていないのに、ネガティブなイメージを拡散させたくないという小さい建前ばかり気にして、まるで順調に進んでいるかのように見せたりして煙に巻くような事をした結果、それが真実でないことがバレて勝手に立場を悪くしているだけです。

我々はそんなつまらない事ばかり気にしてしっかり向き合おうとしない態度に怒っているだけです。

都合の悪い事実からの逃避行動

最近では2025年1月末に全てのカラーの端末が製造されているように見せかけて実はOnyxカラーのさらにごく一部の数量しか生産、配送されていない事が支援者からの指摘でバレ、さらにGMS認証やFCC認証を通過していないことも指摘されてバレ、都度激しい追及を受けて耐えかねて発信するという事態がありました。

こういった不都合な真実を隠して発信をしたり、誠実な対応をしなかった事がますます彼らを信頼や信用から遠ざけてしまっています。

自分は現在広報関係の仕事をしているので不誠実な対応や噓をついたり正しく事実を伝えず大げさな発信をする事が一体どんな結末を迎えるのかは痛いほど理解しています。

いわゆる危機管理広報の心構えが彼らにない(まぁソフトウェアエンジニアとデザイナーの2人なので、その素養を求めるのは酷ですが)がゆえに起きている事だと思っています。

アドバイザーやコンサルくらい入れないとこのあたりはわからない人が多いので仕方ない事なのかもしれませんが。

「PR」はそのままの意味だと「プロモーション」ですが、それは興味関心を引くという意味だけではなく、「支援者や購入者に加え、これから顧客になってくれそうな人々と対話する」という意味も含まれています。

ここは決して適当に発信すればいいというものではなく、一番優先度が高いところと言っても過言ではないですからね。

今のところの進捗まとめ

さて、3月も終わりですが今アナウンスされている進捗をまとめておきます。

  • 一部の発送が再開(Founders EditionのPanda、Onyxのみ?)
  • Pebble、Fusionはまだ製造されていない
  • 3月末までの発送予定のロットに温度センサー部品の不具合が発見、1週間ほど遅延する見込み
  • すでに発送済みのロットには上記の不具合はない模様
  • 上記の不具合により次回のロット出荷は4/7以降となる見込み

アナウンスでは多くの人にデバイスが届いていると謳っていますが、Discordでは到着報告がなく、SNSでも見つける事ができませんでした。

おそらくYoutuberなどのインフルエンサーにオーナーから直接配送しているので、それをカウントしている可能性があります。

いつも通り「やれやれ、何も変わっていないな」という印象しかありませんが。

Founders Editionの到着待ち

今のところ、自身はindieGOGOで支援した「Founders Edition」であるパンダカラーと、公式サイトから注文したOnyxカラーが控えており、パンダカラーが先日中国から発送されています。

3月26日あたりから追跡が止まっていますが、なんとか国内にちゃんと入ってきて配送されることを願っています。

1月末に「わずか」に発送された分は発送開始から到着まで意外と早かったことからEMS(国際郵便)で送られているようですが、今回発送手続きが行われた分は別の輸送方法がとられている可能性が高いです。

進捗としてはかなりの牛歩戦術をかまされていますが、このまま厳しく様子を見て公式サイトの注文分もきちんと届くよう更新していこうと思います。

まずはパンダカラーが到着したら早い段階でレビュー記事をリリースする予定です。

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この記事を書いた人

SNSから距離を置く30代男性。
ブログに雑記を書き散らしながら日々を楽しく生きる事だけ考える。
モットーは「同年代より一つ若くいること」。

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 私も同じくindieGOGO「Founders Edition」を支援し、トラッキング番号を受け取りましたが26日の発送で止まっています。
    特別なカラーがほしい訳ではなくブラックがほしいんだよ!と思いつつもとりあえず早く届いてほしい。毎日何度も追跡ページとディスカッションとXとこのZENさんのページを覗いています。
    気長に待つ…なんて出来ません。早く届く事を切に願っています。

  • コメントありがとうございます。
    自分も最初ブラックカラー目当てで「Founders Edition」を支援したので、パンダカラーがどうしても欲しいわけではありませんが、
    国内に入ってくるかどうかも怪しくなってきています。(支援時に住所は英語で入力していますが)
    香港や中国本土から支援しているユーザーには届き始めているようですが、中国以外の海外勢からは情報がなく心配です。

  • こんにちは。minimalphoneについての情報が製品を世に出す会社からすら殆どだされていないなかでの貴重な情報を、いつも発信していただき有難うございます。

     専門馬鹿の不器用はよくわかったりもしますが、不誠実もしくは不誠実に見えてしまうことは客相手には少なくともやってはならないところですね。
    既にファウンダーとして、プレオーダー発注者として存在している個々人の期待やときめきを、失望やかなしみに変えてしまう/しまったのは残念ですね。
     コミュニケーションの欠落ほど怖いものはありません。
     当方は現金購入希望者であり、ぜひ使いたい人間の一人ですが、手にする可能性は何だか難しそうですね。当面はunihertz titanで頑張り、それが怪しくなってきた時には…何か画面のお化けに屈服しない方法を模索して(触覚が厳しく手が不自由なのでタッチパネルは苦痛)終活でも始めます…

  • コメントありがとうございます。
    できるだけ情報は簡潔に伝えたいところですが、彼らの発信の内容からかみ砕くのがなかなか難しいのが現状です。
    この問題はかなり尾を引きそうなのでいつまでも指摘していてはこちらの身が持ちませんが。
    今の段階ではMinimal Phoneには技適もないので、国内発売は現状厳しい(電子インク製品専門の代理店はあるので希望はある)ですが、
    噂レベルで動いているのはUnihertzの物理キーボード製品が今年第1四半期に発表されるというニュースが現実になるかどうかという所です。
    国内での入手ならこちらを期待したいですね。

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