-自分の環境を揃える。これが一人暮らしの第一歩。-(2018.04.26 追記・修正)
今回の記事はどちらかというと、新社会人向けかも。
皆さんこんにちは。
新社会人の方、いかがお過ごしでしょうか。
そろそろ会社の仕組みが分かって仕事も覚えた頃かもしれません。
社会人ですから、一人暮らしの方も多いでしょう。
社会人になって一人暮らしが初めて!という方も非常に多いはずです。
唐突ですが、一人暮らしの方に質問です。
一人暮らしを始める時、「生活家電」はどうやって選びましたか?
直前になって慌てて準備した方も、計画的に準備した方もいらっしゃると思います。
今回は自分の元家電量販店販売員の経験から培った「一人暮らし家電の選び方」に出来るだけ失敗しないヒントをお話しようと思います。
これから準備しようと考えている方にはもちろん、学生の方、単身赴任の方にも参考の一助となれば幸いです。
最初の家電選びに失敗するのは当たり前
まず元家電量販店販売員として断言します。
初めての一人暮らし用家電選びで成功した方を自分は知りません。
特にお客さんだけで選んだ場合においてです。
自分は販売員をしていた頃、新社会人の方の家電選びは特に時間をかけてお客さんに付き添いました。
お客さんから新居の間取り図を貰う事は勿論の事、どこに何を置くか絵に描いてもらったりする等、
自分が付き添うから「失敗しない」のではなく、自分が付き添って「大きな失敗をできるだけ回避する」のです。
基本お客さんの希望を優先しながら、自分がどれだけサポートしたとしても「絶対に失敗しない」という事はありえません。
だから、できるだけその失敗を軽減する為に我々「販売員」がいるのですが、文字通り良くも悪くも「販売員」なので全員が全員「アドバイザー」のように接することは出来ません。
ただ言える事は「少なくとも一人暮らし用の家電は自分ひとりで選んではいけないという鉄則」がある事は確かなのです。
チラシセットで即決はおススメしない
恐らく多くの方が体験しているであろう選び方…
それは「新生活セールチラシで選ぶこと」です。
新生活セールのチラシは確かに魅力的です。
安い価格に見えるし、アレコレ選ぶ必要がなく、便利で即決できる等、メリットは確かにあるかもしれませんが…。
実は新生活セットを即決したお客さんほど、実際に使い始めてすぐに買い換えてしまう確率が高い事が分かりました。
勿論、チラシセット指名でお客さんが来るため、スタッフが中身をよく説明せずにクレームになってしまった事もあり、詳しいデータは既に現職ではないのでお出しできませんが、自分が勤務していた店舗ではチラシセット即決の購入履歴のあるお客さんのうち、毎年4~5割のお客さんが6か月以内にセットに含まれていたはずの種類の家電製品を購入しに来ている事が分かりました。
これは新生活商戦も「稼ぎ時」ですからより大きな売上を上げるべく顧客データや売上の内訳の分析を行った結果わかったものです。
クレームにならず、再度来店して購入しに来ていただけているのは自分が勤務していた店舗のスタッフの対応が良かったのでしょう。
これだけでも感謝するべき事なのですが結局、これはお客さんに余計な出費を強いてしまっているという事でもあるので、実質接客業・小売業としては失格です。
量販店販売員だったくせにその文句はどうなのよ、という突っ込みも甘んじて受けますが、チラシセットで即決する事は多くの危険が伴います。
特にわかりやすい危険性として「中身を吟味しない為、選択の視野が知らない内に狭められている事」と「中身を確かめると不要だったり、余計なものまで入ってしまっている」という点が考えられます。
特に「余計なものまで買う」というのは、これから一人暮らしの社会人には負担にしかなりませんし、お客さんの心に不満が残ってしまうような買い物なんて、量販店販売員のスタッフだっていい気はしません。
ではどうすればいいのでしょう。
限られた予算で揃える機会を分割しよう
一人暮らしの為の生活家電を一通り揃えるには、平均約20万円の予算が必要だといわれています。
20万円だと平均的な初任給の額面金額ですよね。
自分から見ても「そんなにかかるのか」というイメージが未だにあるのが正直なところです。
まぁ、考えてみればテレビ、洗濯機、冷蔵庫、エアコン、電子レンジ、掃除機などいくらでも思いつきます。
しかし、それだけのお金を用意するのは大変です。
それに、最初から全てを揃えようとするのはリスクが高いと考えます。
自分としては新生活の為に最低限の製品をそろえ、その1年後季節家電もあわせて全て揃っていればベストだと思います。
なぜなら、初めて一人暮らしや自分で生活の環境を整える事になる新社会人にとって新生活は予想外の事ばかりです。
転勤族のサラリーマンやフリーランスならまだしも、一人暮らしの明確なイメージや予想されるリスクを把握する事に乏しい新社会人に多くは望めません。
ですから、自分が販売員だった頃、チラシセット回避術として「単機能攻め」「必需品10万円戦術」を作っていました。
第一必需品を揃えてその後は計画的に
自分はあまり価格で押すのは苦手だったので、如何に「リピートして自分を頼って貰うか」を一番に考えていました。
なので一人暮らし商戦の時も、お客さんの1年後の環境をプランニングして見積りを出す事を心掛けていました。
でもこれは今でもかなり現実的で計画的でいい案だと個人的に思っています。
まず最初に、第一必需品から揃えること。
第一必需品とは、生きていく為に最低限必要な家電、いわゆる洗濯機・冷蔵庫・炊飯器・オーブンレンジです。
最初の3つはいわずもがなですが、オーブンレンジは電子レンジとトースターの一人2役なので、省スペースという意味で必需品にしています。
これを「約10万円」で揃えることで、生活にとりあえずの不自由が出ないようにします。
そして第二必需品としてクリーナーや黒物などを初任給や定額の貯金を行う事で揃えていきます。
家具・家電付アパートの場合は、大体家賃1年間分で備え付け家電の元が取れるので、1年で引越しを検討する目安で上記予算の貯蓄計画を立てるなど環境によって工夫します。
このように購入しようとする機会を分けて考える事で、不自由なく計画と予算を立てることが出来るわけです。
計画する事でお金の使い方も養う
また計画を立てて考えることで、2ヶ月で夏が来る前にエアコン、毎月1000円確保で秋になったらヒーターなど家電を買うという行為を通してお金の使い方を養うことも出来ます。
自分は新社会人が自分のための家電を選ぶことも一つの成長と考えています。
今までの学生時代の行動とは違う、リアルに生きていく為の最初の関門であり、「自分なりの選択をする」という決断は「自分の選択に責任を持つ」という事につながるからです。
また、「自分のお金の使い方に責任を持つ」事にもなるクレジットカードを利用するのもアリです。
今の時代は「キャッシュレス決済」が当たり前の時代ですから1枚は必ず持っておきたいところです。
使い道を生活必需品のみに絞れば、2回分割払い(分割手数料がかからない方法)ができて、決済の際にたまるポイントも汎用性の高いもの、年会費がかからないカードという事で審査があまり厳しくない所だと今は「リクルートカード」あたりがいいかもしれません。
ですから、この機会を大切にして貰いたいし、この記事から少しでも学ぶことができたら幸いです。
皆さんもこれらのヒントをぜひ活かして「気持ちのいい買い物」ができるように頑張ってもらいたいと思います。
目指せ「きちんとした買い物ができるオトナ」!
参考
【初めてだからこそ最初はシンプルに選ぼう】
【年会費無料で2回分割可能な独り暮らしに適したカード】
クレジットカードは「1枚だけ」に絞りましょう。
一人暮らしには一番それが賢い方法です。