イマドキの逸品

-Astell&Kern PEE51で高音質環境をポケットに。-

-高級オーディオメーカーの息吹をその手に。-

皆さん、こんにちは。

新型コロナウイルスは依然猛威を振るい日本の経済に大打撃を与え、緊急事態宣言の事もあって皆様のびのびと羽を伸ばしづらい中、GW(ゴールデンウィーク)はいかがお過ごしでしたでしょうか。

さてゴールデンウィークと言えば我々日本人にとっては数少ない「散財の期間」ですが(勝手に決めた)、今回もちゃんと自分は期間中に散財して買った商品がありますのでレビューしたいと思います。

今回レビューするのは高級オーディオメーカー「Astell&Kern」(アステルアンドケルン)から登場したモバイルDAC「PEE51」です。

今だからこそ「有線イヤホン」を推奨したい

まず「オーディオ」という言葉から連想するのは「音楽の聴き方」というワード今の時代は音楽を聴くというとほぼ「ながら聴き」と言っていいくらい、片手間なものになってしまっていると思います。

その理由は完全ワイヤレスイヤホンが今オーディオ市場を席巻している現状を見れば簡単に読み取れるからであり、その完全ワイヤレスイヤホンも音質を重視するものが続々と市場に投入されている事もその理由をあと押ししています。

そして自分はずいぶん前から言っているような気もしますが「音楽の聴き方」というのもここ数年で大きく変わってきているという見方は今も変わっていません。

また、最近のこの状況から出かけずに家で過ごす方も多いはず。

移動しながらや通勤中なら完全ワイヤレスイヤホンの方が便利な場合が多いかもしれませんが、家で過ごすなら「より高品質な環境で音楽を聴く」というニーズが増えていてもおかしくないと思います。

そして今は大きなステレオやサラウンドシステムなどのピュアオーディオを揃えて腰を据えて聴く時代から今はハイレゾのストリーミングサービスを契約して直接楽曲を購入せずにどんな曲でも聴ける時代に変わりました。

家で過ごす時間が必然と長くなるのであれば、移動しながら聴く効率性を重視した「完全ワイヤレスイヤホン」よりも拡張性や音質に優れた製品の選択肢が多い「有線イヤホン」を自分は推奨したいと思います。

今の時代、安いイヤホンは馬鹿にできない!

今も昔も「オーディオ機器」と言えば、金をかけてもかけても底が見えない「底なし沼」と言っても過言ではない世界ですが、2021年ともなるとかなり状況が変わってきています。

業界全体に言及するととてつもない事になるので「イヤホン」の世界に限って言うと「1万円以下」のレベルが物凄い事になっています。

数年前まで「ウン万円」かけなければ出せなかった音質が「4~5000円」レベルで再現できるほどです。

特に完全ワイヤレスイヤホンが機能面で進化するのに対し、有線イヤホンは音質面の進化に力を入れる傾向にあります。

その為、今回のモバイルDAC「PEE51」に接続するイヤホンは高いものである必要は全くなく、普及レベルのもので十分と言えるでしょう。

(もちろん限度がありますので100円ショップのイヤホンとかは流石に力不足が目立つようになってしまいます…)

自分も今回「PEE51」を試すにあたって長らく眠らせていた有線イヤホンを引っ張り出して使いました。

付属品のない今の時代を考慮した構成

モバイルDACには付属品が充実しているものもあれば、シンプルなものもあります。

今回の「PEE51」はシンプルな部類で写真の通り、箱のスリーブを外すと取扱説明書と本体しかありません。

付属品が充実しているタイプは様々な変換ケーブルがついていたりするのですが、今ではPCもスマートフォンもUSB Type-C端子が標準搭載されていますのでシンプルな構成となっているのはその為でしょう。

ちなみにLightning端子には非対応のようでiPhone側は外部デバイスとして呼んでくれませんのでiPhoneには使用できません。

動作保証もAndroid OSやWindows OS、そしてUSB Type-Cが使えるMac OSが対象となっています。

(Windows OSは専用のドライバーのインストールが必要となります)

充実したスペックとパワフルな出力がこのボディに。

まず公式のスペックを記載しておきます。

  • 本体外寸(プラグ部除く):幅17mm×横50mm×高さ10.3mm
  • ケーブルの長さ     :6cm
  • 重量          :25g
  • 付属品         :取扱説明書のみ
  • サンプリングレート   :(PCM)8kHz ~ 384MHz
  • 量子化ビット      :8bit ~ 32bit
  • D/Aコンバーター    :Cirrus Logic製CS43198×2(デュアル駆動)
  • 入力          :USB Type-C
  • 出力          :3.5mm/3極アンバランス出力
  • 出力レベル       :2Vrms (無負荷状態)
  • 周波数特性       :±0.03dB(Condition : 20Hz~20kHz)
  • S/N比         :118dB(1kHzあたり)
  • THD+N        :0.0004%(1kHzあたり)
  • IMD          :0.0003%(800Hz 10kHz(4:1))
  • 出力インピーダンス   :2Ω

最近はDACチップ(回路)がプラグに集約された「統合型」が多い中、今回の「PEE51」はプラグ部とアンプ部が分かれている「分離型」に属されます。

どちらが良い悪いという評価はできませんが、分離型はスタイル的にアナログアンプに近くモバイルDACとしては珍しい部類かもしれません。

メーカーである「Astell&Kern」(アステルアンドケルン)は高級オーディオプレーヤーをはじめとした比較的価格帯の高いオーディオ機器を製造・販売しており、今回のモバイルDAC「PEE51」は同社のオーディオプレーヤーの性能をかなり意識したものとなっています。

スマートフォンがDAP級の音質を目指せる!

まず前提としてスマートフォンに標準搭載されているDAC(デジタルアナログコンバーター)は音楽表現に特化した機種やコンセプトを持つものでない限り「楽曲データを効率よく変換する事に不向き」とされています。

それはデジタル信号としての楽曲をイヤホンで聞けるアナログ信号に変換する過程で音楽表現を豊かにする部分を上手く変換できなかったり性能を足らずカットされてしまったりするからです。

この「PEE51」の役割はそんな力不足なスマートフォンの標準DACのかわりに楽曲データを変換する事です。

スマートフォンの充電端子はデータの入出力も対応しているため、充電端子から出力された楽曲データをこの「PEE51」に搭載されたDACチップが上手に変換してくれるのです。

ボーカルが楽器に負けずメリハリと迫力ある音に。

実際に何曲か楽曲をスマートフォンアプリ「Spotify」から選曲して「PEE51」を通して聴いてみました。

【Official髭男dism - CryBaby】


1曲目はOfficial髭男dismの「CryBaby」にしました。
かなり強めのドラムとベースが印象的なこの曲ですが、はっきりとした声調が特徴のボーカルを務める藤原さんの声がスマートフォンのイヤホンジャックにイヤホンを直接挿して聴くとドラムとベースにボーカルが混じってしまい、曇った音に聞こえてしまっていました。
しかし「PEE51」を通す事で思い切り響くドラムとベースに負けず声の伸びまではっきり聞こえるようになりました。
ボーカルとベース・ドラムが粒立ち、互いに互いを打ち消さず気持ちよく聞く事ができるようになり、全体的に楽曲の解像度が上がりました。

【久石譲 - Cinema Nostalgia】


曲冒頭の非常にゆっくりとした導入から力強いピアノソロに入るまでは「PEE51」を通して聴く事で、より迫力のある音になり、オーケストラにふさわしい様相に様変わりします。
直挿しでは全体的に迫力が足りず、どうしてもボリュームを上げる事でごまかしがちでした。
低音がより強調され、聴き疲れしにくくなりました。

【YOASOBI - アンコール】


YOASOBIのボーカルこと幾田りらさんの特徴的な歌い方を思いきり楽しむ事ができるようになります。
直挿しですと歌詞の節の歌い終わりで声がスッと気持ちよく切れる部分がうまく聴こえず、間延びしているような印象に変わってしまう事があるのですが、「PEE51」によって歌い終わりの部分も繊細に表現され楽曲にメリハリが出てくるようになりました。

高級DAPと肩を並べるモバイルDACの決定版

さすがAstell&Kernが手掛けるだけあってスマートフォンで再生する楽曲を同社の高級オーディオプレーヤー(DAP)と肩を並べるほどの解像度にブーストできる部分が他社製にはない強みですね。

もちろん、DAPの方が専用の電源回路や端子回りのクオリティなどに拘られていますのでAstell&Kernのウン十万級の高級DAPにはかないませんが、ハイレゾ音源をガンガン鳴らせるエントリーやミドルクラスのハイレゾDAPを食うレベルにはなっていると思います。

Astell&Kernが作り出す音の特徴として明確な味付けをせず、全体の解像度や繊細な音域の再現といった全体の底上げに強いメーカーなのでほとんどのジャンルで違いが体感できると思います。
(唯一弱いなと思ったのはEDMやVocaloid楽曲のような打ち込み系かと思います…)

正直自分はストリーミングサービスで音楽を聴くようになってからDAPを買わなくなり、DAPを別に持ち歩くのが面倒に感じてしまっていたのでスマートフォンに接続するだけでDAP級のクオリティを楽しめるのは驚きでした。

これがあれば家で音楽を聴くように有線イヤホンも手ごろな値段のものを揃えて読書や作業中でもDAPクオリティでストリーミングサービスを楽しめるようになるのですから完全ワイヤレスイヤホンとはまた違った楽しみにハマれるのではないでしょうか。

家で過ごす時間が長い中、「PEE51」と有線イヤホンで(スマートフォンだけど)DAPクオリティの音楽ライフを始めてみてはいかがでしょうか。

参考

今回購入したモバイルDAC「PEE51」は結構人気なようで通販ではあまり手に入らなくなっているようです。

貴重な高級オーディオメーカーが手掛ける手頃なモバイルDACですのでぜひ手に入れましょう。

【充電端子に直接挿すだけ!】


【1万円以下のイヤホンで十分楽しめます】


Philipsのハイレゾ対応有線イヤホンも手頃でおススメです。
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