-BACK DOOR's Diary- -May 2020-

      2020/06/03

ー多様化し続ける社会。今こそLGBTの人々を正しく”理解”しようー

みなさん、こんにちは。

5月の月末雑記帳をお届けいたします。

今回はちょっと真面目に「多様化し続ける社会」について考えている事を書いていきたいと思います。

多様化と一言でいうとダイバーシティや働き方改革などをイメージしがちですが、もっとも歴史のあるものとして「性認識の多様化」が挙げられます。

自分自身は性的マイノリティにはあたらないのですが、今までの社会人経験の中でそういった方々と一緒に働いたりしていた事があるので自分の認識としても改めておくべく今回テーマとして取り上げる事にしました。
今回は「多様化し続ける社会」の中でもLGBTに代表される「性的マイノリティ」にフォーカスして書いていく事にします。

スポンサーリンク

LGBTTIQQ2SAとは?

まずはじめに現代における「性的マイノリティの表現」について知っておきましょう。

共通の認識として最初に理解していただきたいのですが、我々が日々目にする事が多いLGBTという表現はかなり簡略化された表現であるようです。
性的マイノリティの表現は時代が進むごとにより細かく表現されるようになり、世界でも特にこういった性的マイノリティに対する理解や認識が進んでいるといわれているカナダではこれらの人々の事を「LGBTTIQQ2SA」と表現し、認識を分けているようです。
そこでそれぞれの表現がどういった人々の事を指すのか一覧にまとめてみました。

  • Lesbian:レズビアン(女性同性愛者)
  • Gay:ゲイ(男性同性愛者)
  • Bisexual:バイセクシュアル(両性愛者)
  • Transsexual:トランスセクシュアル(性転換をした人)
  • Transgender:トランスジェンダー(体の性と心の性が一致しない人)
  • Intersex:インターセックス(中間的な性)
  • Queer:クィア(定義は定かではないが性的嗜好または指向における少数派)
  • Questioning:クエスチョニング(自分の性のあり方を決めない人、探している人)
  • 2-Spirit:北アメリカの先住民で様々なジェンダーロール(性役割)を生きる人(※)
  • Allies:アライ(LGBTを賛同・支援する異性愛者)
  • Asexual:アセクシュアル(無性愛、他者に対して性的欲求も恋愛感情も抱かない人)

(※)先住民族であるネイティブ・アメリカン(インディアン)に男性と女性の両方の魂を持つ人々がおり、尊敬の念を抱かれていたという記録から由来しているそうです。
後に1990年にウィニペグで開催されたネイティブアメリカン=ファーストネーション部族間ゲイ・レズビアン会議でオジブウェー語で社会的半陰陽を指す「ニーシュ・マニトゥーワク」(「二つの魂」の意)から翻訳した「トゥー・スピリット」を使用することが議決された事がきっかけとなります。

見てみると、同性愛者や両性愛者、トランスジェンダー等は昔のドラマ等でも取り上げられることもあり認知が進んでいる言葉ですが、クエスチョニングのように自分の性的指向が分からない人がいたり、インターセックスのように性としての境界を持たない人を表現する言葉などはまだまだ知られていないようです。
自分もLGBTに関しての本を読んで初めて知った位です。

また、表現の中には入っていなかったのですが、アセクシュアル(Asexual)も一覧の中に自分は入れております。
これは無性愛者を指し性的欲求も恋愛感情も抱かない、「性的関心を抱かない人」も近年確認されるようになってきました。
特に最近の若年層、10代後半~30台前半の年齢層に確認されているそうで、自分個人としては性的マイノリティの中でも「どこにも属さない人」と認識しています。

また、性的マイノリティに当たらないのですが、マイノリティの方々を支援する立場である人々もアライ(Allies)として表現されていたりもします。

このように羅列した一覧を見るだけでも性的マイノリティに置かれている方々にも様々な表現方法があるのが理解できるかと思います。

ただ、この一覧を覚える上で忘れてはならないと自分で思っているのはこの一覧にある表現の中にはここまで認識が進むまでは「差別的表現」として用いられていたものもあり、それらを性的マイノリティの方々が「ポジティブな意味」で表現として用いている事です。

それを十分に理解したうえで表現として正しく使っていきたいですね。

プライド・パレードとその歴史

次はLGBTに該当する方々が世界中でLGBTへの理解を求めるために「プライド・パレード」という祭典についても触れます。
この「プライド・パレード」という祭典は最近始まったことではなく、もう50年ほどの歴史があり最初の「プライド・パレード」とされているのは1969年6月28日未明に、アメリカ合衆国ニューヨーク市内グリニッジ・ヴィレッジにあったゲイバー「ストーンウォール・イン」に警察の弾圧的手入れが行われ、これに端を発した数千人規模の暴動「ストーンウォール暴動」が発生し、この事件が世界中でLGBTの権利を求める声が拡まる大きな契機となり、事件の翌年(1970年)にアメリカ国内の各地で行われた暴動発生1年を記念するデモンストレーションなのだそうです。

「プライド・パレード」の発祥とされる「ストーンウォール暴動記念デモ」は件の暴動を忘れさせない為のデモンストレーションでしかありませんでしたが、それがきっかけとなって次々と開催されていった性的マイノリティの方々が権利の主張の為に行ったデモは最初「ゲイ・パレード」などと呼ばれていました。
その後、より差別的でない表現方法を模索した結果、あらゆる考え方や人種を現す虹色(レインボー)をシンボルとした「プライド・パレード」という名称に変わっていきました。

日本でも1994年に東京で開催されて以来、大阪や北海道、沖縄など日本各地でも開催され世界中でも毎年途切れることなく開催されてきたそうです。

デモのような形態をとるものもあれば、ゲームやコンテスト、コンサートやスポーツイベントなどカーニバルのようなお祭り騒ぎみたいな賑やかなものまで種類は世界中で行われているだけあって豊富なようです。

開催されるたびに議論の的となる事も多く、性的嗜好が強すぎる内容になってしまったりロシアのように実際に政府に弾圧されてしまった例もあるなど、表現の自由や権利・主張を叫ぶ内容であるがゆえに「性的マイノリティの方々の為の祭典」というものにふさわしい在り方というものも求められている背景もあります。

「プライド・パレード」で検索をすれば、世界中で開催されている様子を伺い知る事ができますし、LGBTの方だけでなく一般の方が参加可能なものもあるようです。

日本国内でも過去のパレード開催時期を調べてみても夏季の間に開催されている事が多いので、興味があれば見学したり参加者とコミュニケーションをとったりしてもよいのかもしれません。

参加したり、見たりして知識を深めるのもマイノリティの方を受け入れたり権利や主張を「認める」事に繋がると思いますので。

大事なのは「好きになるのではなく、存在を認める」事

今回、雑記帳のテーマとしてこういった話題を取り上げたのは今の時代、そういった「複雑な環境に置かれた人々」に対して認識を改めていかないとおかしいと考えるようになったからです。

自分はまだ10年前後の社会人経験しかありませんが、そのうちトランスジェンダーの方とレズビアンの方と一緒に働いていた期間が少しだけあります。

そういった方々は仕事の仕方や普段のコミュニケーションは問題がなくても自身の事や悩みなどを打ち明ける事がなかなかできなくて相談しようと思ってもできない事が多く、放っておくと自分からどんどん孤立していってしまうのです。

でもだからといって「そういった方々を受け入れよう!」「権利を認めてあげよう!」となると実際には抵抗があるわけで趣味・趣向や嗜好が全く違う人といきなり仲良くなるなんてのはこういうのに限らず無理に近いのです。
それに抵抗がある人の中には「自分はそういうのじゃないんだけど…好きにならなきゃいけないの?」と言い出す人がいます。
でもそれは正確ではないと思います。

これは自分個人の考えですが、「存在を認めてあげる」事をとても大事にしています。
「無理に好きになる必要はない」のです、だって趣味・趣向が違うんですから。
でも「こんな人なんてありえない」のままでは存在を否定してしまう事になるので、ぜひそれを「こんな人がいてもいいんだ」という風に変えてほしいと思います。

自分は男性で「女性が好き」(当記事内の表現で言わせてもらうと「異性に対して性的欲求や恋愛感情を示す」となりますが)ですから性的マイノリティの方々とは違いますが「彼らのような性的指向を持つ人々もいるんだ」という考えを常に持ち、そういうカミングアウトがあったとしても彼らの「性的指向」を理解したうえでコミュニケーションをとらなくてはいけないと勉強するうちに考えるようになりました。

いきなりできるようにする必要はないのですから、「そんな人は自分の近くには必要ない」と安易に切り捨てず今複雑化しつつある性的マイノリティにも理解を示す努力をする事がこれからの時代、必要となるかもしれません。

性的マイノリティに当たる人にもそうではない人にも生きづらくならない考え方を養う為に広い視野を持ち続けたいものです。

参考

【LGBTについて知ろう、学ぼう、そして理解しよう】

13歳から知っておきたいLGBT+

iTunes検索

 - 雑記帳 -Note-