コラム -column-

-マルチタスク能力を手に入れる為に理解すべき事-

-マルチタスク能力はちょっとした事で鍛えられるかもしれない-

皆さん、こんにちは。

秋が深まり始め、朝晩は少し冷える日々が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。
今回は久しぶりのコラム記事の更新といたしまして「マルチタスク能力」について書きたいと思います。

突然ですが、皆さんはホリエモンこと堀江貴文氏が書いた「多動力」という本を読んだことがあるでしょうか。

【未読の方はKindleアプリでも読めます】

この「多動力」の主な軸の部分として「マルチタスク能力」というものが挙げられています。

「マルチタスク能力」というのは文字通り「同時にいくつもの仕事や作業をこなす事」を意味しています。

堀江氏が言うと「如何にもすごいスキル」のように聞こえますが、実は社会人やビジネスパーソンには意外と当たり前に要求される事であったりします。

例えば、取引先へのメールを打ち込みながら電話に出たり書類に何かを書き込みながら他人と話をしたり…と自分の普段の行動でも思い当たる節のある人は意外と多い事でしょう。

この「マルチタスク能力」というのはどんな人でも身に着ける事が可能な能力だとは思いますが、意識して鍛えようとしてもなかなかうまくいかないスキルでもあると考えています。

なんの訓練も練習もなしに発揮できる人もいれば、自分のように一つの仕事が終わるまで他の仕事がなかなか手がつかない「シングルタスク派」な人もいます。

ビジネスパーソンにとって非常にポピュラーな話題でもあるが故に自分自身も何とか身に着けたいなと思い、色々試してきた経験があります。

結果として「マルチタスク能力」はレベルがまだまだながらも発揮できるようにはなったのでそれまでに取り組んだ行動をコラムとして紹介する事で「もしかしたらちょっとした参考になるかも」と考えた次第です。

「掃除しながら〇〇」から始めよう

まず何から始めるにしても「マルチタスク能力」は「複数の仕事や行動を同時にこなす事」ですから身に着けられるようにするには「〇〇しながら〇〇」という同時に2つ以上の作業や行動を進める事にとにかく慣れる事が重要です。

しかし初めから頭の中のリソースをいきなり2分割してそれぞれ違う仕事に割り当てられれば苦労はしません。
特に自分はかなりの「シングルタスク人間」で一つの仕事に集中している時に他の仕事の話をされるのが大の苦手でした。

ただでさえ他の仕事の事を頭で考えられないのにどうしたら「マルチタスク能力」を身に着ける事ができるのか。

自分が考えたのは「頭と体で別のことをする」という事でした。

特に簡単にできそうだなと思ったのは「掃除をしながら頭で別の事を考える」という方法です。

掃除なら体を動かす事が大半で頭で考える部分はあまりありません。
目の前のゴミを集めたり、屋外ならチリトリでひたすら落ち葉を集めるといった単純作業で済みます。

そして掃除をしながら「今日の1日のスケジュールを整理する」という事をひたすら練習として取り組みました。

一見「これではいつまでたってもマルチタスク能力なんて鍛えられない」と言われがちなんですが、自分のような「シングルタスク人間」は往々にして「マルチタスク」に苦手意識を持っている事が多いので「苦手意識をなくす努力をする」という意味では「頭と体で別々のことをする」という練習は非常に有効だと考えています。

ジャンルの違う2冊の本を交互に読む

頭と体で別々のことをする練習に慣れたら次は「頭のリソースを別々の事に使えるように分割する」練習をする必要があります。

しかし人間は頭のリソースを数値化するなんてできませんし、ロボットではないので「頭のエネルギーの40%をこの作業に使おう」なんて細かい芸当はできません。

そこでカギとなるのが「頭を素早く切り替える」練習です。

今考えている事からいったん離れて違う事に考えを巡らす事で「頭をのリソースを別々の事に使う」という事を結果的に実現する事ができます。

自分が「頭を素早く切り替える」良い練習だと思っているのが「ジャンルの全く違う2冊の本を交互に読み進める事」です。

特に「書籍のジャンルが全く違う2冊を選ぶ事」が重要なポイントです。

ジャンルが全く違うものであれば漫画以外なら何でもいいと思います。

ビジネス書と推理小説でもいいですし、エッセイと専門書でも構いません。
もっと言えば難しい本が苦手なら世界観や設定が全く被らなければ小説2冊でも大丈夫だと思います。

話題の「半沢直樹」シリーズ1冊と異世界転生モノのライトノベルを組み合わせたって構わないでしょう。

ここで守ってほしいのは2冊の本を交互に読み進めた時に「片方の本を読んでいる時にもう1冊の本の内容や設定を意識できないようにする事」なのです。

だから「半沢直樹」シリーズを読んでいて半沢直樹を剣と魔法を操る超絶美少女ヒロインが助けてしまうような考えが浮かんでしまったり、主人公が探検するダンジョンの奥から突然大和田常務が出てきてしまっては台無しなのです。

「頭を素早く切り替える」というのは本を読んでいる途中、もう1冊の本に読もうとした時に先ほど読んでいた本の内容を一旦頭から忘れ、これから読む本の内容を素早く記憶の奥底から呼び出して整理するアクションです。

ですから本の文中ではなく、章や目次で区切られた部分や小説なら人物の視点が切り替わるタイミングなどで読む本を替えるのがコツです。

そうして頭の中を入れ替える練習を何回も行う事で、取り組む仕事を変えた時に頭が混乱するのを未然に防ぐ事ができるようになります。

自分は上述した2つの練習法をできるだけ継続し「苦手意識」をなくす事に努め徐々に「マルチタスク」にチャレンジしやすくなるように考え方を変えるよう意識しました。

結果、仕事でも複数の部門と連携して取り組むプロジェクトや計画の策定、ダブルブッキングしてしまった予定や作業の優先順位のつけ方など様々な場面で完璧とは言えませんが、苦手意識や混乱したりする事なく仕事を完遂する事ができるようになりました。

三日坊主な自分でも継続して取り組む事が出来たので皆さんも頭の片隅にでも置いておいて気が向いたら真似して取り組んでみてください。

マルチタスク能力が絶対的に優れている訳ではない

ここまで書いておいて何ですが、自分は「マルチタスク能力」を身につけてやるぞ!と最初は意気込んでいたものの「マルチタスク能力」の残念な部分も見えてくるようになってしまいました。

自分は前述した「同時に別々の作業をする事に対しての苦手意識をなくす」という事と「頭を素早く切り替える」練習を行う事で「マルチタスク能力」を獲得すべく努力してきました。

しかし何でもかんでも「マルチタスク」に処理しようとこだわってしまうようになり、今まで「シングルタスク」的に取り組んでいた仕事でも凡ミスや勘違いが多く目立つようになってしまいました。

そしてそれに対して対策を考えていくにつれ「必ずしもマルチタスク能力はシングルタスク能力の上位互換にはならない」という事もわかってきたのです。

作業や仕事に限った話ではありませんが、「マルチタスク能力」と「シングルタスク能力」を同じ土俵で比較することは不可能です。

なぜなら精密かつ大きな集中力が要求される仕事や場面では大きなアドバンテージを発揮しやすい「シングルタスク能力」を「マルチタスク能力」が代替する事はできないからです。

つまり「マルチタスク能力」は一見いくつもの仕事をテキパキと迷う事なくこなす万能スキルのようにイメージされますが、あくまで「シングルタスク能力」と使い分ける程度の「手段」に過ぎず、時と場合によってそれらを使い分ける能力こそが真に社会で要求されるスキルなのです。

必要な「手段」を適切に選べるようになろう

「シングルタスク能力」は圧倒的な集中力と短時間に大きなリソースを投じる事で「スピード」と「クオリティ」を追求する事ができるというメリットがあります。

一方「マルチタスク能力」は多方面にそれぞれリソースを的確に分配する事でより大きなプロジェクトや多岐にわたる目標を達成するために他の人に情報を共有したり指示を出す「マネジメント」に適していると言えます。

例を挙げるなら、自分が実行せねばならず自分自身が「クオリティ」や「スピード」をコントロールできる立場にある仕事ならば「シングルタスク方式」を選択し、実行者が自分とは別にいてその他人に的確に指示を出さなければならず「クオリティ」などをコントロールしづらい「司令塔」のような役割の仕事には「マルチタスク方式」を選択する必要があるといった所でしょうか。

結論として「マルチタスク能力」と「シングルタスク能力」のどちらが優れているかという議論は不毛なのでそういう決めつけ方はせず、それぞれのメリット・デメリットをきちんと考えながら「取り組む仕事に応じてふさわしいカード(手段)を切る」という具合に適切に手段を選べるようになるべきです。

そうすれば、あなたの仕事場は今までよりも何倍にも輝いて見えるようになっている事でしょう。

参考

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