-2020年版一人暮らし家電の失敗しない買い方(テレビ編)-

      2020/05/19

ー失敗したくない!そんな人へ「鉄則」を伝授!ー

皆さん、こんにちは。

新型コロナウイルスの影響で外に出られないのでブログのネタ帳が自分の経験の棚卸になりつつある今日この頃です。

もう世の中は早いもので夏商戦に差し掛かっている状況なんですけど、未だくすぶり続ける緊急事態宣言のおかげでおいそれと外出できないし外出したらしたで後ろ指差されそうなので普段外を出歩くことで得られるネタ帳へのネタの仕入れに影響が出ております。
ネット上の情報をネタにブログを書くなんてこのブログの存在意義にかかわりますのでそんなことはしませんが、しばらくは自分の経験の棚卸もかねて「役に立ちそうなネタ」で攻める事にします。

さて記憶をさかのぼる事約4年ほど前、自分が元家電量販店販売員だった経験を活かして【-一人暮らし家電の失敗しない買い方-】という記事を書きました。
その後、毎年この時期になるとチョコチョコアクセスがありちょっとだけ嬉しかったのですが、最近改めて見直したら相当稚拙な書き方をしていた事に気が付きました。

なのでこの外出できない悶々とした期間のうちにブラッシュアップさせた記事を改めて書こうという事にしまして今回「2020年度版」を公開する事になりました。

家電量販店業界から離れた今でも職業病のごとく最新家電のチェックを定期的にしておりますし最新のラインナップを眺めながら「これは〇〇な顧客層やユーザーに向けて開発・販売されているんだろうなぁ」という分析はもはや趣味の一部と言ってもいい位行っているので今からでも十分接客する事ができるだろうと思っています。

なのでこれから一人暮らしをされる新社会人の方はこの記事を家電量販店で選ぶきっかけや参考にしていただければ幸いです。

ちなみにいくつかの製品カテゴリによって記事を分けようと考えておりまして今回は「テレビ編」とさせていただきます。

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一人暮らし向け製品が減りつつあるテレビ

さて、昨今のテレビカテゴリの製品はというと自分が現役販売員だった頃に比べて総製品数としては減りつつあると言ってよいでしょう。

自分が現役販売員だった頃はキーワードが「3D・LED・地デジ切り替え」でした。

当時はアナログ終波における地デジ切り替えの所謂「地デジバブル」でして各メーカーは様々なラインナップや機能をテレビに搭載し、インチ数やバリエーションも豊富にあって言葉通り「より取り見取り」という状態でした。

ところが最近は目に見えてバリエーションが減り、当時に比べて標準化された機能が充実した分、価格の幅が非常に小さくなっている傾向にあると思います。

キーワードも変わり、オリンピックなどの話題をはじめとして「4K・有機EL・Android」のように高付加価値化を象徴するようなものに変わっています。

しかし今回は「一人暮らしのために必要なテレビの選び方」ですので最新機能やフラグシップラインをおススメしたいワケではありません。

ただ、こういった高付加価値カテゴリが充実する一方で機能を絞ったスタンダードタイプやバリエーションは少なくなりつつある事をまず理解してもらいたいと思います。

テレビ不要論についての考え方

今に始まったことではありませんが、当時に比べてテレビを見る人が減っています。

かくいう自分もそうで、朝のニュース位しかテレビをつける事がありません。
当時はテレビが情報収集の手段の一つとして大きな立ち位置を占めていたのもありましたので「テレビがない」というのはほぼあり得ないというくらい当たり前だったのですが、現在は一転して「テレビを買わない・置かない人」が増えているのです。

それは情報収集の手段がテレビからスマートフォンに移行し、多くの消費者が一気にスマートフォンを所有し始めたからです。
また、SNSの急速的な普及によってテレビが本来目指していた「メディアと消費者の双方向コミュニケーション構想」が一気に崩され、同時にバラエティ番組で横行していた「やらせ」やテレビメディアがスポンサーに忖度して真実を捻じ曲げたり、視聴率狙いの企画ばかり追い求めるといった傾向が露見した事に対して消費者が愛想を尽かし始めた事も原因と言えるでしょう。

ただだからといってテレビ不要論こそ正義か、と言われると今はそうも言えません。

ちょうど自分がネットデビューし始めた2000年頃の時代は「Web2.0」と言われ、有識者たちがこぞって自分の知識や情報を発信したりして急速にネット上のコンテンツが充実し始め、双方向通信をはじめ活発なコミュニケーションが行われていた時代でした。
Wikipediaをはじめ様々な議論や意見交換が行われ、有益かつ正確な情報は一方的な配信媒体であるテレビや本ではなく双方向に議論が行われ習熟していくネットにこそあると言われたものでした。

しかしそれから約10年以上が過ぎ、今はどうでしょう。
SNSは爆発的に普及しましたがそれに続きフェイクニュースやデマ、根拠なき誹謗中傷で溢れかえりそれに便乗したアクセス稼ぎのまとめサイトや曲解や印象操作が横行する速報サイトなど害悪の根源は枚挙に暇がなくファクトチェック自体に時間がかかり、もはや今となっては「有益かつ正確な情報はネットにこそある」などとは口が裂けても言えない状況になっています。

ネットだけに情報の正確性を求めることなど不可能で、今の時代は複数のメディアを組み合わせて正確な情報を手繰り寄せる手段を多く持っておくことが重要になります。

仮に主な情報の多くはネットで取得するにしても「それが正確な情報かどうか」「出所不明な情報ではないか」という証明を素早く行う為に新聞やテレビが重要な役割を果たす事がなるので自分としては「テレビ不要論」には半分賛成・半分反対というスタンスです。

それはテレビは完全に不要だ、という事ではないし「逆にテレビはないと駄目だ」という事でもありません。
要はメディアの比較対象として「うまく活用せよ」という事です。

ただ、最近のこの状況を鑑みるに昼間や週末にやっているワイドショーやバラエティは既に上述した通り情報操作や煽り目的のものばかりですのでそれらは比較対象にすらならず、まとめサイトやデマと同じ類だと認識しておく必要があります。
ただし、災害情報やニュースなどは比較対象としてなり得るものですので取捨選択を行う上では重要になるでしょう。

テレビの選び方で押さえるポイントを知ろう

さて、現代におけるテレビの販売傾向とテレビ不要論に対する考え方を書きましたが脱線気味ですのでいよいよ本題に入りましょう。

現在販売されているテレビのラインナップを確認すると自分が販売していた当時とは状況が結構異なっています。
当時はインチごとに様々なバリエーションがあって価格帯も結構細かったのですが、現在はかなり絞られている傾向にあります。

メーカーやラインナップの統廃合などによって今後状況が変わる事も考えられますので、当記事では細かくメーカーや個別の製品に言及するのではなく「選ぶ際のポイント」を押さえておく事によってラインナップの変動に左右されにくい選び方ができるように書きたいと思います。

押さえておくべきポイントは自身が販売員をしていた時と比べてもあまり変わり映えしていませんのでこのポイントを把握しておけば選ぶ際に迷う事は少なくなるでしょう。

はじめに言っておきますが、この記事ではテレビの選び方について「一人暮らし」や「新社会人」をターゲットに記事を構成しておりますので最新のテレビの特徴やハイエンド・フラッグシップ級の製品への言及は致しません。

「普及モデル」の価格帯を中心に予算を組もう

まず、自分が販売員をしていた当時はテレビと言えば「32インチ」が最もバリエーションが多く、価格競争が激しかった為「普及モデル」と呼ばれていました。

サイズ感もよく、一人暮らしからファミリーまでカバーできるくらい売れていました。
その一方で40インチになると価格が跳ね上がり、性能や機能が充実する分「映像配信サービス」などを意識したエンタメに方向性がシフトする傾向が強かったのでターゲットはある程度絞られていました。

もちろん今は当時とは違い、全体的に性能や機能面もアップグレードされ標準化が進んだ為当時「普及モデル」であった32インチはバリエーションが少なくなり、ベゼル(縁)が狭くなったり奥行きがなくなって全体的にスリム化して機能の標準化が最も進んだ40インチが現在「普及モデル」として多くのメーカーが手頃なモデルから機能重視モデルまでそろえている状況です。

ただ、だからといって32インチがダメなのではなく今も変わらず「普及モデル」として不動の人気があります。
価格の変動がやや大きい事を除けば機能が細かく分かれたバリエーションはありませんが価格と機能のバランスは良くなっています。

また当時は32インチ→40インチ→46インチ…と規則的にサイズバリエーションが出ていたのに対し、今は32インチ→43インチ→49インチとやや大型化しています。
これもスリム化が影響しているとみていいでしょう。

なのでまず押さえておくべきは「普及モデル」である32インチ~43インチのモデルの価格帯を中心に予算を組むべきという点だという事をアドバイスしておきます。

録画機能付きはチューナー数に注意

自分がテレビをちょうど販売していた時に、さっそうと現れた「録画機能付きテレビ」

三菱電機製のテレビはレコーダー機能が丸ごと入ったもの(HDD内蔵でBlu-rayディスクの再生もできる)でしたが、他のメーカーは空のBlu-rayディスクを挿入しておいてそれに直接録画するものやHDDのみを内蔵してそのテレビ本体で完結するパターンの製品などとにかくバリエーションに富んでいました。

今はそういったユニークなモデルはなくなってしまい、その代わりにUSB接続による外付けHDDに録画する機能がほぼ普及モデルには標準化されて搭載されています。
格安モデルを除き、このUSBHDD録画機能はテレビに別売の外付けHDDを直接接続しておき、そのHDDに録画した番組を保存するというもので場所はかさばりますがHDDを別売にすることで容量をユーザーの自由にすることができるなどのメリットがあります。

そしてここで2つ目に押さえるべきポイントが登場します。
録画機能付きテレビはもちろん録画したい番組を番組表から予約して録画ができるのですが、レコーダーと違いテレビのチューナーを占有して録画を実行します。
その為、録画している間は別の番組を見ようと思っても”チューナーが録画に占有されていると違う番組を見る事ができない”という事になってしまうのです。

つまり、2つ目に押さえるべきポイントは「録画機能付きテレビはチューナー数をよく確認せよ」という点です。

普及モデルのテレビは総じて地上波デジタル・BS・CSのチューナーを最低1つずつもっていますが、録画機能付きの場合はこれに加えて「チューナーが2つ搭載されているかどうか」を確認するべきです。

例えば地上波デジタルのチューナーが1つしかない場合、夜9時から特定の地上波デジタルの番組を録画予約したとします。

そうすると夜9時から録画が始まりますが、その録画が終わらない間は録画予約したチャンネルしか見る事ができなくなってしまうのです。
(もちろんBS・CSは契約していれば録画している間でも見る事ができます)

一方で地上波デジタルのチューナーが2つついていれば、地上波デジタルの番組を録画している間ももう一つついているチューナーで別の地上波デジタルの番組を見る事ができます。

録画機能付きテレビを購入した時にこの失敗をしている人から個人的に相談を受ける事がありましたので意外と多い失敗例だと思われます。
録画機能付きを検討するならこのポイントは必ず押さえておくようにしましょう。

ネット機能は環境に合わせて選ぼう

最後のポイントはテレビのネット機能についてです。

最初の方にも書きましたが、今のテレビを象徴するキーワードとして「4K・有機EL・Android」が挙げられます。
その中の「Android」は今のテレビにおける「ネット機能を代表するもの」という立ち位置の「Android TV」として普及しているのです。

ただ、この「Android TV」に代表されるネット機能は普及型のテレビには機能として搭載されていない事が殆どです。

例を挙げると2020年5月現在の家電量販店のラインナップを見ても2017年モデルのソニー製の32型TV「KJ-32W730E」は「Android TV」は搭載していないもののネット機能として「Youtube」や「Netflix」などの動画配信サービスには対応しています。

「Android TV」が本格的に搭載されるのは大型サイズかつ4K液晶搭載モデル(最低でも43型)などになり、32型~40型当たりの普及モデルには搭載されていないか、ネット機能として映像配信サービスなどに絞られたものが搭載されています。

しかし基本的にTVに搭載されるネット機能を利用するには「インターネットの固定回線の契約」が大前提となります。

今でこそスマートフォンをはじめ、Wi-fiルータ等でもパケットが使い放題のプランが当たり前のように増えましたが、スマートフォンの画面で動画を見るのとテレビのように大きい画面で見るのとでは要求される回線強度が違う為、多くの場合、スマートフォンを利用したテザリング(スマートフォンの回線を使って外部機器をネット接続する事)やWi-fiルータでは満足に再生できないからです。

あくまで自分個人の意見ですが、今回のコロナウイルス騒ぎのような状況がまた起きないとも限りませんし、在宅勤務やサテライトオフィスを活用したリモート・テレワーク環境にスムーズに移行するために、せめて自宅には有線のインターネット環境を整えておく事は真剣にお勧めしたいと考えています。

自宅に既にインターネット環境がある方や賃貸物件などにお住まいでインターネット環境が整備されている方なら問題はありませんが、環境がまだない方は将来を見据えて考えておくに越したことはないと思います。
(そもそも能動的に情報を取りに行く姿勢に変えて情報リテラシーを高めておく事は今の時代に必須ともいえるスキルですから)

自分が販売員をしていた頃にもお客さんの生活スタイルに合わせてインターネット環境を提案していましたのでまだインターネット環境が未整備の方は下記の大手の会社である程度ランニングコストや工事について把握しておいた方がいいでしょう。

【広い対応エリアは魅力。自分が販売員時代から信頼できるプロバイダ】
【@TCOM光のページ】

【auの携帯電話契約があれば割引も受けられる大手キャリアの信頼性】
【auひかりのページ】

【ソフトバンクの携帯ならソフトバンク光で統一してまとめて割引。】
【ソフトバンク光のページ】

【格安SIM「Nifmo」を契約しているなら使えるパケットが増える。】
【@nifty光のページ】

【格安SIM「OCNモバイルONE」の契約とセットなら割引が受けられます】
【OCN光のページ】

【1都6県中心にエリア拡大中。対応しているかどうか調べてみましょう】
【NURO光のページ】

(個人的な意見ですが、間に代理店挟むとトラブルが多いのでWebから申し込みが意外と無難という点もこっそり加えておきます…)

テレビ自体にネット機能がなくても「Amazon Fire TV Stick」などのSTB(セットトップボックス)を別途購入して外部入力端子に挿入し、外付け的に配信サービスを追加する事もできるので必要に応じてサービスを切り替えたりするのでもなければ、サービスを絞ってテレビにはネット機能の有無自体を考慮しないなんて考え方もあります。

このようにインターネット環境は必須ではあるものの、インターネットがあるだけでいろいろ可能性が広がりますのでテレビ自体にはネット機能はキーポイントになりにくい部分ですが自身の環境に応じて検討するようにしましょう。

変遷していくテレビの立ち位置を理解して選ぼう

以上、3点ほどテレビを選ぶうえで押さえるべきポイントを書かせていただきました。

この3点は販売員時代から貫いている【鉄則】でしてお客さんに話す時もヒアリングを重ねながらこの【鉄則】で買っていただいておりました。
無理やり価格でゴリ押ししたり、店舗の利益を偏重したりすると結局お客さんに合わない商品を押し付けている事になり、クレームというと言葉は悪いですが、お客さんの信用を失ってしまうと販売員としても気持ちのいいものではありません。
販売員としても気持ちよく商売をしたいですし、家電量販店で買うという事は「気持ちよくベストなモノを買いたい」という一点に尽きますので。

ただ自分も今は販売員ではないし、店頭で物を買う時代からネットで物を買うのが当たり前の時代になってもう結構経ちます。
ネットで買う時に自分で選ぼうとすると覚えるべき事がいっぱいですが、こういう時でも押さえるべきポイントを押さえていれば、損をしない買い物ができると自分は考えています。

そういう時に本当に役に立つのは皮肉にも販売員が持っている知識やコツだと思っています。
ですから販売員という職を離れてだいぶたちますが、今でもお客さんの信頼を集める販売員はリスペクトしますし、いつまでも活躍していてほしいと思います。

一方で今はネットで買い物をするのが当たり前な時代ですので「わざわざ店舗に行く」という事が躊躇われることもあります。
だから自分としてはたとえ今はネットで買うのが当たり前だとしても、販売員が持つノウハウや知識、ポイントをできるだけ発信し、皆さんには「気持ちのいい買い物」ができるよう背中を押していきたいと考えています。

皆さんにとってこの記事が「良い買い物」を楽しむための一助となりますように。

参考

2020年5月現在では普及モデルとして良いトコ全部取りな機種はこれだと思います。

【32型普及型としてバランスの良い傑作】

SONY 32V型ブラビア KJ-32W730E 2017年モデル

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