-Blackberryの近年史を知ろう-

      2019/04/02

-Blackberryの近年における行動と決断と歩みを知ろう-

皆さん、こんにちは。

今回は、当ブログでも取り上げている「Blackberry」について、常々感じている事があるので、それについて記事を書きたいと思う。
それはまぎれもなく、自分が「Blackberryについての記事」を書く上で絶対に忘れてはならない存在だと考えている「これからBlackberryを使おうと思ってくれる人たちの存在」の事だ。

自分の記事を読んで「へぇ、面白そうだな…買ってみようかな。」と思ってくださる方がどれくらいいるのか自分にはわからない。
もしかしたらそんな人いないのかもしれない。

でも、自分はBlackberryに関する記事を書く時、常に「Blackberryをこれから使い始める人」の事を考えながら内容を考える事が多いのは確かだ。
そういう事を考える事で、記事のクオリティが上がるとか、内容が濃くなったとか結果的にどうなったかは置いといて。

そこで今回はBlackberryの最近の動きを簡単にまとめた「近年史みたいなもの」を書く事に決めた。
もしかしたら「近年史」と呼ぶにもおこがましいほどの事しか書けないかもしれないが、こう見えても自分はBlackberryの一挙手一投足を見守ってきたつもりだ。
また、まとめるにあたって自分の考察や分析も多少ながら織り込んで書いていくので意見の相違や異論についてはできるだけ受け入れていきたい。

加えて、特に関連情報の露出が顕著になってきたKEYone後継機「Blackberry KEY2」をより多くの人に知ってもらう為にもこの記事を書いておこうと思った事も一理ある事を併記しておく。
この記事を読む人が少しでも増えて、Blackberryに興味を持つ人が少しでも増えたら、と考える。

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Blackberryの近年史

まず、Blackberryの近年の動きを振り返ってみようと思う。

最も基本的な事だが、だからこそ重要である。
Blackberryはもともと海外の携帯電話端末のブランドだ。
設立は1984年、カナダのオンタリオ州、ウォータールーに本社を置く。
旧社名はリサーチ・イン・モーション・リミテッド(Research In Motion Limited)(通称:RIM)であったが、2013年7月の株主総会にて正式にブラックベリー・リミテッド(BlackBerry Limited)という新社名への変更が決議された。

過去、日本市場にも進出し、日本法人を設立して国内大手キャリアであるドコモと契約する事で、Blackberryのフラッグシップモデルなどを国内市場へ投入していた。
当時、スマートフォンの先駆けともいえる多機能・高品質の端末の数々は最前線で活躍するビジネスパーソンを魅了し、多くのファンを作り出した。
しかし、2007年にAppleが「初代iPhone」を発売し、年を追う毎に急拡大するようになると、その栄光に陰りが見え始めた。

暗中模索のはじまり

Appleの「iPhone」が世界中で流行り、とりわけ拡大普及のスピードが加速し続けていた日本市場の現状を考慮して、Blackberry(当時はRIM)は2013年2月頃に独自OSである「Blackberry OS7シリーズ」を搭載した「Blackberry Bold 9900」を最後に大手キャリア経由で新機種を日本国内市場に投入しない意向を決定した。
その後、日本法人は法人顧客向けにビジネスサーバーやシステムを複数の会社と契約し、販売・提供する形態に変わった。

日本国内市場へ新機種が投入されなくなった後も、Blackberryは独自OS「Blackberry OS10シリーズ」を搭載した「Blackberry Q10」「Blackberry Classic」「Blackberry Passport」などの機種が発売したが、Appleの「iOS」搭載の「iPhone」Googleの「Android OS」搭載の「Android」の台頭を許し、まるで滑り落ちるようにシェアを落としていった。
その果てに2013年度を最後に赤字を計上し続けていた独自OS「Blackberry OS」の開発終了を発表する。

独自OSの開発費は端末の製造コストとともに肥大化し、Blackberryの資金繰りを圧迫していった。
オープンソースであるGoogleの「Android OS」に大手も新興も飛びつき、独自OSの開発コストに四苦八苦するBlackberryを尻目に次々と新しい端末を世に送り出していた。
しかし、瞬く間に巨大化し、競争が激化する「Android OS端末市場」では多くの端末が産声を上げる中、その影では中途半端な端末しか作れなかったメーカーは排斥され、おびただしい数の端末の墓場を築き、まさに死屍累々の様相を呈していた事もまた事実であった。
かつて大手キャリアとともに、「Android OS端末市場」に名乗りを上げた日本国内の大手企業も次々と変化する顧客ニーズを追い切れず、自ら世に送り出した製品を「端末の墓場」に横たわらせ、そして次から次へと市場から姿を消していった。

負けたのはBlackberryだけではない、スマートフォン市場全体が多くの企業が名乗りを上げては消えていくまさに群雄割拠の戦場となっていた。

Android OSへの転換とチャレンジ

そして起死回生の一手として2015年11月に独自OSではなく、Googleの「Android OS」を搭載したスライド型スマートフォン「Blackberry Priv」を発売した。
独自OSを捨て、より市場性のある「Android OS」を採用し、フルタッチ端末の特徴と従来の物理キーボード入力を併せ持った端末として従来のファンと新規ユーザーの両方を取りに行った戦略を取ったものの、中途半端な端末の完成度や価格戦略の失敗が影響し予想以上の反応には至らなかった。
また、約半年後となる2016年3月末に格安SIMとMVNOキャリアの潮流が高まる日本市場へ投入された。

しかし、遅すぎた感と法外な値段設定が影響し、複数の正規販売代理店が立ち上がるも売上は思うように伸びず、また「Blackberry Priv」は取扱っていたMVNOキャリアのSIMと同時契約で端末代金を分割支払いをする事ができたが、「一部の悪質な顧客」により「端末分割代金の踏み倒し」が横行し、取扱いキャリアによってこの「Blackberry Priv」が契約できなくなる状態に陥った事も日本国内市場への再参入に大きなブレーキをかけたのではないかと一部で噂された。

そして2016年度はソフトウェア部分をBlackberryに置き換え、Alcatel製ハードを流用した「Blackberry DTEK50」「Blackberry DTEK60」というフルタッチ端末をリリースした。

試作的な意味合いの強い2機種であったが、この試みを経てBlackberryは大きな決断を下す。
2016年9月末、Blackberryは自社での端末製造の打ち切りを発表した。

Blackberryブランドを守る為に

端末製造部門が赤字を出し続け、一方で黒字を出し続けていたソフトウェア開発部門等の足を引っ張っていたと見られていたBlackberryが「生き残る」為にはもはや「苦肉の策」ともいえるこれしかなかった。

だが、タダで転ぶBlackberryではなかった。

2016年12月、中国TCL Communicationへ端末製造とブランド使用のライセンス長期契約を締結し、Blackberryはライセンシングとソフトウェアの企業へ転身した。
これらのニュースには、多くのファンが落胆したが、このまま製造を続けていれば高騰する製造コストを回収できず、Blackberry自体の屋台骨が傾く事必至であったため、Blackberryというブランドはこの決断により守られたのである。

このBlackberryの一連の動きには、賛否両論があった。
Blackberry本体が端末を製造しなくなる事が決定しメディアや一部のユーザー・ファンは冷ややかな視線を送ったが、まさに時代の流れに合わせた動きであることに違いはなかった。

もう「変わらねばならない時」が来たのだ、Blackberryにとって、もうこれ以上の猶予は許されなかった。

「KEYone」発売、そして現在へ

なんとか屋台骨を保ったBlackberryは端末製造とブランド使用のライセンス契約を前提としたODM販売戦略を本格的に進め、Blackberryブランドに意欲的な姿勢を見せるTCL Communicationとのタッグ体制により2017年5月に「Blackberry KEYone」を遂にリリース。

投入までに様々なイベントや発表会などでユーザーを刺激しつつ、焦らすようなリーク情報のコントロールなどのマーケティング手法は従来のBlackberryのそれとは一線を画し、昔ながらのファンだけでなく、新規層の取り込みにも上手く機能させようという試みが見て取れた。
また、「Blackberry KEYone」は多くのファンが待望した「物理キーボード搭載のストレートタイプ」であった事もあり、盛り上がりも大きかった。

国内市場である日本にも「Blackberry Priv」の時とは比べ物にならない程の約1ヶ月というスピードで国内版が正規販売代理店を通して投入された。

その後、メモリとストレージが強化された「Blackberry KEYone Black Edition」をはじめ、国内への投入は見送られたがデュアルSIM対応の「Bronze Edition」等、数々のモデルをリリースし、ユーザーの幅広いニーズをカバーしようとした。

そして現在、「Blackberry KEYone」の後継機種となる「Blackberry KEY2」発売に向けて様々な情報がリークされ、6月7日に発表を控えている。

ここまでがBlackberryの近年の動きをまとめたものだ。
近年史と呼ぶには少しボリューム不足だった感はあるが、自分の頭の中にある情報をかなり整理してアウトプットしたつもりである。

*【注】*
この項における「Blackberryの近年史」は筆者なりに近年の動きをまとめてみたものです。
極力事実に基づいて調べてまとめていますが、考察部分や一部の分析による記載は筆者の個人的な意見や評価を含んでいる場合があります。

近年史から得られる事

こういう近年史は書いてて思ったが、実に面白い。
細分化するとネット上のニュース記事であったりとか、Blackberry自身の業績推移や株価、株主総会にフォーカスした記事など、様々な記事を読み漁ってBlackberryの事を「知ろうとした」んだなぁ、と思えるからである。

さらに、「これからBlackberry端末を使ってみようと思ってくれた人」が最初に知るのが、「まるで使ってもいないような事が透けて見えて内容も評価するポイントも情報すら不正確で的外れで質の低い「親の仇」なんて口汚い言葉で着飾ったどこぞのレビュー記事」であってほしくないだけなのである。

そういう人にはまず、Blackberryの歴史を知ってほしい。
何も創業当初から調べ上げてやっと一人前だぞ、なんて言うつもりなんかない。
自分だってそんな昔の事には興味はないけれど、最近の動き、どう判断し、どう決断し、どう行動したか。
そういう事を知っていきながら頭の中で、心の中で「Blackberryのイメージを完成させてほしい」と考える。

そして最終的に出来上がったイメージが「肯定的なものか?否定的なものか?どういうイメージを抱くか、それは自由だ」と思う。
少なくとも、バイラルメディアやネットメディアの一方的なイメージに負けないようにしていただきたい。

それを経ても、まだ情熱やBlackberryを諦めきれないのなら、是非「Blackberryのファン」になってほしいものだ。

参考

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