-今だからこそ「Porsche Design P'9983」を再評価する-

      2020/02/18

 

-今こそ再評価の時。レガシー端末にも最後の悪あがきを。-

皆さん、こんにちは。

はじめに、この記事を執筆し始めている時点で自分を含む物理キーボードを愛するクラスタに悲報がもたらされました。

BlackberryがTCL Communicationとの端末製造ライセンス契約を終了するアナウンスが告知されたのです。

アナウンスの翌日、Blackberry本社広報は「将来的に他のパートナーに委託する可能性がある」とコメントしており、少なくとも現時点では完全に消滅というわけではありませんが、はてさてどうなることやら。

Blackberryユーザーはしばらく安心して眠る事ができない日々が続きそうです。

今月2月にはUnihertzが満を持して開発したタフネス物理キーボード付き端末「Unihertz Titan」が一般販売されますが、物理キーボード端末として希望の光を見出せそうなのはUnihertzくらいしかありません。

Unihertz Titanも今後、物理キーボードに力を注いでいくならBlackberryのライセンシング先として候補には上がるのでしょうけど、いかんせんUnihertzはベンチャーですので資本力やその他もろもろのステータスを鑑みても不安は拭えません。

でも正直、Blackberry端末のこれまでの歩みを考えると自分は「限られたニーズの中でやっていくのだからクラウドファンディングの実績があるUnihertzと組むことによって大量製造大量販売の幻想を捨てて地に足つけて戦えるようになるのではないか」という意見を持っているので「Blackberryがクラウドファンディングを主戦場に捉える事にチャレンジするチャンス」としてUnihertzと組むのはアリだと思ってます。

勿論、現実的かどうかは別にして。

さて、そんな悲報にいつまでもクヨクヨしていられないのですが、最近は押入れの奥底に眠っていた「Blackberry Porsche Design P'9983」を今更ながら発掘していじくっておりました。

ほとんど利かなくなったキーボードを修理し、バックカバーを交換(背面ユニットはほぼ丸ごと)してやっとこさ復活したのですが、SIMフリースマホ一台分くらいの修理金額がかかってしまったので直してやったのだから少しは役に立ってくれと試行錯誤をしてある程度使えるようになってきました。

ですので今回満を持して(?)オリンピックイヤーであるこの2020年に「Blackberry Porsche Design P'9983」は使えるのかどうかを再評価しようと思います。

レビュー記事は過去に何回か書いていますので当時の「Porsche Design」について知りたい方は以下の記事を参考にしていただければと思います。

-発売当時22万円!?最高級のBlackberryを輸入してみた-

-Blackberry Porsche Design P'9983を使ってわかった事-

今となってはコレクター機種のような存在である為、外観やデザインについては簡単に触れたいと思います。

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P'9983の性能と外観の再評価

 

まずは基本スペックを今更ながら掲載いたします。

再評価の為の記事ですが知らない人の為にもわかる範囲で記載いたします。

基本スペック

 

【Blackberry Porsche Design P'9983:基本スペック】

  • 搭載OS:Blackberry OS 10.3~
  • CPUチップセット:Qualcomm Snapdragon S4(MSM8960)
  • 構成:Dual-core (1.5GHz)
  • メモリ:2GB
  • 内蔵ストレージ:64GB
  • 外部ストレージ:microSDスロット 対応
  • ディスプレイ:3.1inch
  • 解像度:720 × 720 pixel
  • リアカメラ:800万画素
  • フロントカメラ:200万画素
  • バッテリー:2100mAh(取り外し可能)
  • 外寸:119 × 67 × 約10mm
  • SIMタイプ:Single SIMのみ対応(microSIM)
  • 対応バンド(4G LTE):1/7/8/20(国際版仕様による)
  • WIFI無線規格:802.11 a / b / g / n
  • オプション:Bluetooth 4.0 LE, NFC

端末の仕様を掲載しているページやサイトを探しましたが見つからず、上記のスペックリストは当時のプレスリリースニュースなどから継ぎ接ぎで集めたものです。

見て頂ければわかると思いますが、現代のスマートフォンのスペックに目が肥えてしまっていると力不足感が否めない構成ですが、2014年に発売された端末と考えるとその当時の事を思い返せば、自分としてはちょうどBlackberry Q10をいじくり回して遊んでいた頃ですね。

それでもその時にはすでに「iPhone6」が発売していた事を考えると本当に携帯電話の世界は日進月歩なのだなぁ、と感慨深くなります。

アプリ導入方法は限られるが、活用不可ではない

約6年前の携帯電話とはいえ、CPU構成はデュアルコアである為、無茶はできない仕様となっております。
最近はローエンドのスマートフォンでもオクタコア構成のチップセットが当たり前のように搭載されている世の中ですが、Androidアプリも最近は大容量化に合わせてモリモリメモリを食う仕様に変化しているので世の中の流れには逆らえません。

Blackberry OS10にはAndroidアプリのランタイムが入っており、AndroidアプリのAPKファイルから直接インストールするなどしてAndroidアプリを動かすことが可能です。

しかし、最近のアプリは大容量であるうえ、サポートされているランタイムもBlackberry OS10に搭載されているバージョンは既にサポート対象外となっているものなので現在Androidアプリのほとんどがインストールできないか、使用不可である状態です。

Googleアカウントを紐づけるアプリを利用してGoogle Play StoreをBlackberry OS10で動かす方法もありますが、殆どのアプリがインストールできず動かないので今となっては絶望的です。

そしてBlackberry OS10のアプリストアであった「Blackberry World」2019年12月31日で運営とサポートを終了しておりますが、アクセスすると「謎の力」で動いていることが確認できます。

解決策としてはギリギリ動くアプリを「Blackberry World」から入手し、APKmirrorなどからBlackberry OS10に搭載されているAndroidランタイムで動作する旧バージョンのアプリを入手するなど工夫が必要になります。
これについては別途後述いたします。

所有欲を刺激しまくる魅力的な外観・デザイン

しかし何といっても「Porsche Design」が外観デザインを手掛けただけあって昨今の最新機種なんか足元にも及ばないような魅力を放っています。

また片手に収まってしまう大きさも「これぞ”携帯”電話だ…!」と本来の感覚を取り戻させてくれます。
いつから我々人類は”手よりも大きく片手では到底持ちきれないサイズの端末””携帯電話”と呼ぶようになってしまったのか。

この”片手にキュッとハマる感覚”というのを長年忘れていた気がする。
このサイズなら重心がどうのとか安定するだとかしないとかそういう議論にすらならない。
指が届くとか届かないとか落としそうだとかそうでないとか、そういう事も気にする必要がない。

そして最大の特徴でもあるキーボード。
印字された文字が浮かび上がっているように見えるアクリル素材で作られたキーボード周囲が暗い時にキーボードバックライトが発動するとそのデザイン力が真価を発揮します。

暗闇で携帯電話の画面を眺める事はあまり目に優しくありませんが、このキーボードのデザインがバックライトで暗闇でもキーの文字が浮かび上がる様はこれがなかなかどうしてカッコいいんですよ。

キーボードを修理する際、ユニットを丸ごと交換する事になり、アラビア文字入りのキーボードになってしまいました。
多少キーボードの文字が見づらくなってしまいましたが直るだけマシ
かなと割り切っています。
(そもそもPorsche Design自体が富裕層向けのプロダクトなので部品の在庫的に仕方がない部分もある)

文節変換が超絶苦手でローマ字入力から直接日本語変換している日本語入力方式なおかげ長文を一気に変換できない代わりに短文のコミュニケーションではそこまで不満を感じさせないのも評価ポイント。

だけどなぜか誤字脱字が混じった際の修正力はかなりの精度を誇るのはタダでは転ばない感じがして好きです。

でも正直、この解像度でメディアを再生する気にはならないし、人に画面を見せてコンテンツを動かす用途には向いてない。
そもそも自分はスマートフォンで動画を見たりする事は殆どないので問題はあまりないのですが。

ていうか、見せびらかすのは性能じゃなくてこの端末のカッコよさだけでいいんですよ。
この端末を使って自己満足に浸れれば、それだけでこの端末の価値を享受できるというポジティブスタンスでいきましょう。

通信環境の再評価

次の再評価ポイントは通信環境ですが、Blackberry Porsche Design P'9983の通信環境は国際版(グローバル版)においてはそれほど対応周波数に余裕がなく、前述した性能やアプリの導入難易度の観点からメイン機運用を前提とするべきではないと考えます。

勿論、これは「人による」という要素を考えずに出した結論でして、電話やメールのみだったりする人にとってはその限りではありません。

前回のレビュー記事ではY!mobileのSIMのみを契約して挿して使っていましたが、東京都内での通信には特に困りませんでした。
(地下鉄などの乗車中に一時的に通信できない事はありましたが)

現在では格安SIMの選択肢も増えた為、余っていた同じソフトバンク系列の「Line Mobile SIM」を挿して使っています。
前回のレビュー記事を書く際にはドコモ版の「DMM Mobile SIM」も試していましたが、殆どの時間帯で3G表示がメインでしたので、海外の周波数にある程度余裕を持つソフトバンク系列の格安SIM運用が現在のところ最も安定すると考えられます。

「Line Mobile SIM」で運用し始めてから東京都心~北関東エリアを頻繁に往復していますが、北関東県庁所在地周辺でも4Gを維持できているので、3G回線がなくならない限りは利便性にさして問題はないだろうと考えています。

活用面での再評価

そして肝心のBlackberry Porsche Design P'9983の「活用面」についてですが、SIMを入れて通信回線を確保したら通話については問題はありません。

肝心なのは「電話」と「メール」以外に「何ができるのか」という事。

前回のレビュー記事執筆時点ではプリインストールアプリで入っていた「Twitter」と「facebook」「Dropbox」「Evernote」は起動及び使用が確認でき、SNSアプリについては「Blackberry Hub」にもそれらのアカウントの通知連携が可能でした。

現在では「Blackberry World」のアプリストア機能は謎の力で動いているものの、上記のプリインストールアプリは全て使用不可能な状態になってしまいました。
上記プリインストールアプリが使用できないので必然的に「Blackberry Hub」への通知連携も不可能です。

また、他のBlackberry OS10搭載端末には来ていた「OS10.3.3~」OTAアップデートもBlackberry Porsche Design P'9983では「OS10.3.2~」までしかない為、Sachesi等のツールを使用したアップデートも現在ではアップデートファイルのリンク先が殆ど失効しており、この記事執筆時点でもアップデートする方法を探し出す事はできていません。

OSのアップデートはとりあえず現状の最新である「OS10.3.2.2836」を適用しておき、その状態でどういう活用ができるかを検証しました。

事前にAndroidランタイムのバグ修正をしておこう

はじめにBlackberry OSのバージョンが「OS10.3.3~」にする事ができない「Blackberry Porsche Design P'9983」ではOSのバージョンを「OS10.3.2.2836」のままAndroidアプリの導入を行っていく事になるのですが、このままだとAndroidアプリをインストールした後、アンインストールしようとしても端末から削除できない不具合にハマってしまいます。

これの回避方法として、その不具合に対する修正プログラムが実は既にサポートが終わってしまったはずの「Blackberry World」内にコンテンツとして残っているのでこれを利用します。

Blackberry Porsche Design P'9983のブラウザで以下のリンクを開き、Androidランタイムの不具合修正プログラムをインストールして下さい。
基本的には下記のリンクに端末の標準ブラウザでアクセスするだけで修正プログラムのダウンロードページが開きますので、そのままインストールの処理を行えばOKです。

この修正プログラムを適用する事により、Androidアプリが正常にアンインストールできるようになるほか、Hub通知されるアプリの動作が一部改善されます。(通知にはアプリ名しか出てこなかったものが通知の内容が正常に表示されるようになるなど)

Androidランタイムプログラムのダウンロードページ

インストール処理が終わったら、必ず端末を再起動してからAndroidアプリのインストール作業を行うようにしましょう。

「Twitter」はAndroid版「Twidere」へ

まずは短文SNSの最大手である「Twitter」をPorsche Designでも見れるようにします。

Twitterについてはもともとプリインストールされていましたが、それは既に使用不可でログインすらできません。

Google Play Storeをインストールしても検索結果に出現せず、APKmirror等で旧バージョン(Android 4.3以前)をインストールしてもそもそもインストールできないか、ログインできないの2択でした。

そこでありとあらゆるクライアントアプリを試したのですが、殆どが全滅。
Blackberry KEY2のTwitterでハッシュタグ「#blackberryjp」で情報収集を試みました。

そこで希望の光が見いだされたのがクライアントアプリ「Twidere」
「Twidere」はTwitterだけでなく様々なアプリのアカウントのクライアントになりえますが、今回はTwitterアカウントのみ検証しました。

使用する「Twidere」はAndroid版「Twidere」のAPKAPKmirrorでは検索に出現しませんでした。
その為、Google等で「Twidere APK」と検索し、APKmirror以外のサイトからAPKファイルを入手する必要があります。

バージョンは「3.7.8」でそのバージョンであれば動作確認の情報がありました。

ログインにおいては何回かエラーを吐く場面がありましたが、ログインできた後は手動リロードではあるものの画像の読み込みや画像付きツイート、ハッシュタグ検索などは従来通り行う事ができ、普通の使い方においてはこれといった不自由はありませんでした。

ただしHub通知は機能しないため、「いいね」や「リツイート」の通知はアプリを起動しないと分からない点がデメリットです。

記事執筆時点はまだ使用可能ですのでTwitter活用には「Twidere」一択で行うことにしました。

「Facebook」はAndroid版「Facebook lite」へ

続いて大人同士の交流には欠かせないツールの一つである「Facebook」ですが、こちらはGoogle Play Storeから手に入る「Facebook lite」がまだ使える事が確認できています。

プリインストールされていたOS10版「Facebook」アプリはだいぶ前からアプリを起動するとブラウザでアクセスし直すだけの「ただのリンク」となってしまっており、肝心のリンク機能もブラウザのセキュリティを理由にアクセスを遮断されてしまう為、実質全く使えない状態となっておりました。

ただし「Facebook lite」フォントが端末OS準拠のため、中華文字や句読点等の記号の位置がおかしかったりしますが見れない事はない、というレベルです。
投稿に関しても文字のみ、画像付き共に問題ないレベルで行えています。

通常版のAndroid版「Facebook」は動作が重いだけでなく、絵文字や装飾をはじめとした機能がOS10上で再現できずすぐにアプリが落ちてしまうループにハマります。

そもそもFacebookのUIは個人的に大嫌いで余程の事が無ければ使いたくないので見れるだけで全然いいのですが。

ちなみにFacebookのメッセンジャーアプリは全くと言っていいほど機能しません。
元々画面に常駐するタイプのアプリですからこれは元々使わないと割り切った方が良さそうですね。

「Spotify」はAndroid版「Spotify」へ

そして今ではミュージックストリーミングサービスの大手の一角である「Spotify」もGoogle Play StoreからインストールできるAndroid版でまかなえてしまいます。

ただし、動作要件がギリギリ(というかほぼアウト寄り)でワンテンポ動作は遅れますが、再生中の楽曲が途切れたりする事はありません。
垂れ流し形式で再生している限りは途中でアプリが強制終了したりする事なく、他の端末で「Spotify」を起動している際の再生同期も特に問題ありませんでした。

そして個人的に嬉しいのがアプリ内の歌詞表示と歌詞の追従ハイライトもほぼ安定して動作すること。

前回のレビュー記事執筆時点では「Amazon Prime Msuic」が使えたので有力候補でしたが、今となっては起動はできるものの楽曲の再生はおろか楽曲の検索すらできなくなっていました。

それに比べると「Spotify」の動作安定性は感動モノレベルですから音楽ストリーミングサービスで「Spotify」を契約している方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、通常のストリーミング再生より有料契約である「Spotify Premium」でのダウンロードした楽曲を再生する方が動作として安定します。

「WordPress」はAndroid版「WordPress」へ

これは万人向けではありませんが、WordPressブログをお持ちの方はGoogle Play StoreからAndroid版「WordPress」アプリをインストールする事で、Blackberry Porsche Design P'9983からブログの記事の編集や更新を行う事が可能になります。

プラグインの更新やバージョン・テーマの更新は未確認ですがブログデータの根幹に関わる作業の為、更新作業全般はPCで行う事をおススメします。

ログインが頻繁にはじかれたり、フリーズしたりするという事もないので動作安定性は高い方です。

普段は下書きや記事の全体の見出しの配置をメインとして行っていますが、自分の場合は大抵記事一つが3000文字以上の文字数で構成する事になる為、腰を据えて書く時はPCを使います。

出先や更新後に自分の記事を眺めて表現違いや誤字脱字を発見した時にその修正目的で起動してササッと直す、という使い方が大半なので子のアプリでガッツリ書く、という事はあまりありません。

使えなかったアプリ・サービス

以上、上記のアプリがBlackberry Porsche Design P'9983で動作確認ができたアプリ・サービスです。
(OS10.3.3~が適用されている端末では動作が確認できるものもあるようです)

一方で最初は使えたけれど、すぐに使えなくなってしまったりインストールに失敗、機能が利用できず利用を断念したアプリやサービスがあります。
それらのアプリ・サービスは以下に列挙します。
解決方法をご存知の方は当記事のコメントか、Twitterへ返信ツイートなどで情報をお寄せください。

instagram(Blackberry OS10版i10/i10 Lite)

他ユーザーの検索、写真の閲覧などは問題ありませんが、写真のアップロードと投稿が不可能です。
再インストールと再起動をしても改善せず、仕方なく現在はGoogle Play Storeから「Chrome ブラウザ」をインストールし、ウェブブラウザ経由でアクセスしています。

今のところ、Chromeブラウザ経由であれば投稿・閲覧などは問題がありませんがPorsche Design P'9983の標準ブラウザではinstagramのページへログインすらできないのでご注意ください。

LINEとDropbox、そしてプレイヤーアプリ等

メッセンジャーアプリ「LINE」とクラウドストレージングサービス「Dropbox」は前回のレビュー記事執筆当時は使えていたサービスですが、いずれも現在はGoogle Play Storeからのダウンロードおよびインストールが不可能となっています。

この場合、APKmirror等から旧バージョン(Androidランタイム4.3以前のもの)をダウンロードすればインストール可能だと思われますが、大幅なアップデートや仕様変更が現行のバージョンで行われていると旧バージョンをインストールしても使用不可の場合がありますので注意が必要です。

「Dropbox」についてはプリインストールされていたアプリの中に「Connect to Dropbox」というアプリで起動するとブラウザ版Dropboxに接続するというものがありましたが、これも現在ではDropbox自体にアクセスできず使用を断念しました。

また、ハイレゾ音源再生が可能な「Onkyo HF Player」等のプレイヤーアプリも対応していませんでした。
USBバスパワーを必要とする外部アンプなども端末側が認識せず、使用できなかったので仮にバッテリーを内蔵しているアンプなども認識するかどうかは怪しいので絶望的といえます。

今後も使えそうなアプリを模索していくつもりですが、性能的にもランタイムのバージョン的にも無理は禁物という仕様である事は理解しておくべきでしょう。

総評:「トイ端末」の域を出ないが、まだ動かせる

今回は「Blackberry Porsche Design P'9983」を性能と外観、そして活用面から再評価いたしましたが、自分としては「割り切ればまだまだ使える」というのが正直な評価です。

性能はやはり2014年の端末として見れば力不足な点は活用面の再評価中に何度も感じました。
ほぼBlackberry Worldで手に入れられるアプリがなくなりつつある中、Androidアプリに頼らざるを得ない事は事実です。

しかしその中でもメジャーなアプリは使用を制限されてしまう点は手痛い仕打ちとしか言いようがありませんが、決して全く使えないわけでもなく「Twidere」や「Facebook Lite」のように使えるアプリもまだまだあるのもまた事実です。

事実、自分は「Twidere」でツイートしたり画像付きツイートを行ったりしていますが、今のところ不便を感じてはいません。
(Facebook Liteは嫌いなUIという所と中華フォントで激萎えしてはいますが)

instagramが使用不可能になった事はショックでしたが、Google Chromeブラウザで何とか凌げているので全く使えない訳ではない上、文字が少なめなinstagramは物理キーボード端末の良さをイマイチ活かしきれないSNSですから自分は利用頻度が低いので今の所は不満ではありません。

ただ、やはりBlackberry Porsche Design P'9983の一番の良さは手の中に納まる「コンパクトさ」であり、スクエア液晶の小ささを完全にカバーする物理キーボードを搭載しているバランス感が最高なのです。

2014年の時点でこれなのですから6年後の2020年ならこのバランス感を再現するのはかなり簡単になっているはずなのですが、あれよあれよという間に端末は細長く、手からはみ出るほどに画面が大型化し、物凄いスピードで進化するスペックは「カメラ」や「ゲーム」にどんどん喰われていく2020年となってしまいました。

でも自分は何度も言ってますが、フルタッチ端末はもう「目新しい機能」という点においては頭打ちになっており、いくら新型機を出しても強固なブランドを構築し終わってしまったAppleに勝てないんですよね。
これはBlackberryにも言えたことですが、常に大型化し続けるスマートフォン市場に必要なのは「バランスを見直す事」だと思います。

今こそ端末の大きさと画面、スペックや機能を見直し、「手に納まるコンパクトさ」と「コンテンツ発信者に寄り添う為に進化した物理キーボード」を併せ持った今時のスペックで完成された端末がやはり欲しいと思います。

「手に納まるコンパクトさ」や「物理キーボード」はもう古い時代に戻る「原点回帰」ではなく「これからの新しい提案」になっていると思いますし、「コンテンツを消費する機械」として進化し続けたスマートフォンはそろそろ「コンテンツを発信する人々に寄り添う機械」という側面を持った「クリエイティブ型のスマートフォン」というものを提唱してスマートフォン業界に新たな光をもたらすべきなのかもしれません。

そういう意味では今回再評価させていただいた「Blackberry Porsche Design P'9983」は「新たな提案」のヒントに溢れた「宝の山」だと評する事もできるのかもしれません。

スマートフォン業界がこれ以上「つまらない一枚板しか作れなくなる場所」になる前に変革の波が訪れる事が切に望まれます。
いつ、どの場所でも「温故知新」という言葉を忘れないようにしたいものです。

参考

【手の中に”最高なコンパクト”を持ち歩こう】

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