-シックなBlackberry KEY2とカジュアルなKEY2 LE-

   

-感じる価値はそのままに。「廉価版」と侮ってはいけない。-

みなさん、こんにちは。

つい先日「Blackberry KEY2 国内版」のレビュー記事を掲載いたしましたが、すでにグローバル市場で動き出している「Blackberry KEY2 LE」について全く触れないのはさすがにどうよ、という事で当記事にて触れたいと思います。

自分個人としては「Blackberry KEYone」「Blackberry KEY2」と触ってきて「Blackberry KEY2」で満足はしているので「Blackberry KEY2 LE」の購入予定はないのですが、今回はラインナップとして「通常版」と「廉価版」という投入形態をとってきています。

その点に対して「Blackberry KEY2シリーズ」はBlackberry(TCL)がどのようなイメージ戦略で攻めてくるのだろう?

というのが個人的に気になっていますのでそこを中心に自分なりに考えてみようと思います。

スポンサーリンク

カジュアルなBlackberryという立ち位置

まずは「Blackberry KEY2 LE」の持ち味でもある「カジュアルなカラーバリエーション」。

黒っぽく光の加減や明暗によっては灰色にも青みがかっても見えそうなSlate(スレートグレイ?スレートブルー?)をはじめ、レーシングカーのボディを感じさせる情熱的なAtomic(赤)、ピカピカな金色ではなく落ち着いた雰囲気を醸し出すChampagne(金色)の3色のカラーバリエーションがあります。
(でもボディは金属ではなくポリカーボネート(PC)製らしいですけどね)

自分はまだまだBlackberryファンとしては若輩者なので、これを見た時「Blackberry Q5みたいだなぁ」というざっくりとした感想を抱いていました。

自分がBlackberryの魅力に取りつかれたのは、はじめてBlackberryを見た時「すごい!スパイの秘密兵器みたいだ!」という衝撃が元になっています。
その時の衝撃はカジュアルなイメージがあったわけではなく「まるでこれ一台で何でもできそうな機能が詰まっているのに無骨なデザイン」というのが大きかったのが事実です。

今回投入された「Blackberry KEY2 LE」のこのカラーバリエーションによって「通常版」のデザインがあまり好みでないユーザーもともとスマートフォンに「シックさ」を求めていないユーザーには大いに響く可能性は感じます。
しかし、自分のように「Blackberryに”シックさ”を求めている」層には響かない可能性が高いという事も言えてしまうので、一長一短かもしれませんが。

でも自分はカラーバリエーションについてはおおむね好感触です。
カラーバリエーションもお粗末ではないし、むしろ大人っぽい印象を受けそうなほど主張が激しくありません。
逆にヒョウ柄模様とか「ショッキングピンク」とかやられると流石に眉をひそめてしまいそうですが。

オミットされた機能はユーザー体験に影を落とすか

今回「廉価版」として投入される「Blackberry EKY2 LE」には「通常版」よりも機能がオミットされるなど、差別化が確認できます。

まずは「Touch Enabled Keyboard」機能のオミットが挙げられるでしょう。
この機能の削除によって純正IME「Blackberry キーボード」適用時に変換候補の確定をキーボードを下から上へスワイプする事で確定する事が不可能となります。
また、キーボードをなぞる事によって画面をスクロールさせたり、入力した文章を消す、カーソルの移動といった事もオミットされた事になります。

これだけ聞くとあたかも「不便になった」「操作しづらくなった」と考えてしまいそうですが、それは「Blackberry端末」に”慣らされてきた”ファンの文句にしかならないかもしれません。

より入力体験にフォーカスしているという考え方

現行機種である「Blackberry KEY2」をはじめ、「Touch Enabled Keyboard」機能はキーボードを「まるで”タッチパネル”のように操作する」事に主眼を置いた所謂「補助機能」とも言えます。

「Blackberry Priv」の頃から(もしくはそれ以前から)”鍛えられてきた”我々ファンにとってはまるで”当然のよう”に思えるかもしれません。

ですがこれが「Blackberry」を殆ど触った事がない消費者であったならどうでしょう。
そういった消費者はフルタッチのスマートフォンを使っていたかもしれないのです。
スクリーンのスクロールも文字の入力もタッチパネルで行い、それに慣れているかもしれません。

そういった消費者にとって「まるで”タッチパネル”のようにキーボードを操作できる補助機能」は「新しいユーザー体験(エクスペリエンス)を提供する事になりえない」のではないか。

そう、今ではLenovoのYoga Bookのようにタッチパネル式のソフトウェアキーボードでの入力をメインとしたWindowsマシンの新作が出る時代でもあるのです。

世界はもはやフルタッチスマートフォンの大きなスクリーンに表示され、ポチポチと押してもロクな反応も返ってこないソフトウェアキーボードに”支配されてしまった”消費者ばかりなのです。

つまり、そんな消費者に訴えかけるなら「まるで仏教の世界でいう解脱(げだつ)を促すかのよう」にタッチパネル要素を入れたキーボードではなく、物理的な打鍵による入力こそが至上とも思えるようなキーボードにして「物理的な打鍵による文字入力という新しいユーザー体験(エクスペリエンス)」を提供しようとしている、という考え方はできませんか?

こういう考え方をすると一概に「不便になった」とは言えず、「物理キーボードが提供する価値に集中させる」という事が言えるのではないでしょうか。

性能までオミットされた、なんて寂しい事は言わないで

今回の「Blackberry KEY2 LE」にはチップセットとして「Snapdragon 636」が搭載されています。

勿論「廉価版」としてのリリースなので「通常版」である「Blackberry KEY2」には「Snapdragon 660」が搭載されている事に対しての「636」なのでしょうが、その理由だけで肩を落とす必要はないと思いますよ。
「Snapdragon 636」は昨年のミドルレンジに広く普及した「Snapdragon 630」の改良版となり、新たなディスプレイフォーマットやデュアルカメラへの対応強化などが施されています。
Antutuアプリを使ったベンチマークテストでは「Snapdragon 630」との比較でトータルスコアに6割近い差をつけて全てのステータスで「630」を上回っています。

現状の最新グレードである「Snapdragon 845」との差も「630」より小さいみたいなので、ポテンシャルは悪くないのではないでしょうか。

Light Edition? Low Price Edition?

「廉価版」というからには魅力的な価格も見逃せないでしょう。

国内で販売されるかどうかはわかりませんが、3つのカラーバリエーションに加え、32GBと64GBのストレージ容量で発売されます。
個人輸入でも約5万円ほどで32GB版が手に入る(ただしSingle SIMモデル)ほか、写真のようにカラーはフレームに施されており、背面のデザインは変わりません。

「Blackberry KEY2」はブラックとシルバーで背面のデザインに賛否両論ある中、「KEY2 LE」は背面が同じなのでカラーリングが直接の決め手にもなりそうですね。

どこぞのスマートフォンみたいに廉価版になるとカメラがシングルになったり、あからさまな作りの甘さになってしまう事がなさそうなので、個人的には「Low Price Edition」説は否定したいと思います。

デュアルカメラは画素の違いはあれど、ほぼそのままですしキーボードは「KEYone」のデザイン譲り「Speed Key」スペースキーの指紋認証もある。
「廉価版」だからといってユーザー体験を損なう事無く(より気軽に手が届く)「Light Editon」であると言えそうですね。

KEYoneにガッカリした人、手放した人に相応しい

自分もブログを書いているので他の人のレビュー記事などは気になりますし、ウォッチしてます。

その中でも個人的に思ってたのが「Blackberry KEYoneを買ったのに手放してしまった人は結構いる」という事です。

かくいう自分も「Blackberry KEYone」の通常版は買ったものの、スペック不足に悩む機会が全くなかったワケではありませんでした。
なので「Blackberry KEYone Black Edition」が出たらすぐに飛びつきましたし、「Blackberry KEY2 国内版」を買った後「KEY2 グローバル版」はかつて「KEYone Black Edition」を譲った人から熱心なラブコールを受け、別れを惜しむ暇もない程のスピードで嫁いでいき、その人から「スペックが全然違う、素晴らしい」という評価を受けていました。

ブロガーの方々の中にも「Blackberry KEYone」に厳しい評価を下す人もいましたしね。
(いくらなんでもiPhoneXと比較しないでやってくれよ、とは思いましたが)

フルタッチスマートフォンの界隈では「スペックへの妥協は罪」とまで言う人がいるので我々はマイノリティなのかもしれませんが、市場的に見ても「Blackberry KEYoneにガッカリしてしまった人は意外にいるかもしれない」という仮説もアリなのではないかと思えてくるのであります。

Blackberry KEYoneに搭載されていた「Snapdragon 625」と比べても大きく進化している上に、RAMも「KEYone Black Edition」と同じ4GBです。
また、「Blackberry KEY2」にて採用されたテクノロジーをほぼ失う事無くユーザー体験として享受できる点を鑑みても「たかが廉価版」などと言わせないレベルに仕上がっているのではないでしょうか。

そういう意味では「KEYone」を手放してしまった人やガッカリしてしまった人に向けた「魅力的な一手」なのかもしれませんよ。

参考

今回「Blackberry KEY2 LE」は9月中に全てのカラー・モデルが発売予定とされていますが、日本では「Blackberry KEY2 国内版」が大きく露出が増えたので「エントリー向け」として日本展開にも期待したいですね。

【Dual SIMモデルのシルバーカラー】

【Single SIMモデルで更にストレージが増加したブラックカラー】

【Blackberry KEY2 国内版はau系列のUQ mobileに対応しています】


iTunes検索

 - Blackberry