-デザインと音質の両方を手に入れろ。Bang & Olufsen-

      2019/04/02

-音楽を愛し、楽しむ為に生まれた企業-(2018.05.31 追記・修正)

皆さん、「Bang & Olufsen」(バングアンドオルフセン)というメーカーをご存知ですか?

デンマークの企業で、1925年にPeter Bang(ピーター・バング)と友人のSven Olufsen(スヴェン・オルフセン)が立ち上げました。

前に書いた「BOSE」の記事では、BOSEの設立が1964年ですから、それよりも歴史がある企業という事になりますね。

最近では、家電量販店にも商品を卸すようになって、大きな量販店に行けば、きちんとコーナーがあるのですが、それまでは、百貨店のフロア内や、赤坂や銀座などの総じて地価の高い場所にドンと直営店を構えていたのです。
そうです、「Bang & Olufsen」はいわゆる「高級オーディオブランド」なのです。

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自分と「B & O」の出会い

自分は好きでイヤホンを買ったりハイレゾ音源を聴きをするものの、何も高級オーディオショップに通いつめる程、お熱ではありません。
(ちなみにそんな大層なのを買い揃える収入もゴニョゴニョ…)

ではどうやって自分はこのブランドを知ったのか。
きっかけは、「iPodのイヤホンを踏んで壊した時に、偶然冷やかし目的で入った」でというなんとも失礼な…というか自分にとって衝撃的な出会いでした。

初めて見つけたのは赤坂の店舗だったのですが、なぜ赤坂なんてハイカラな街にいたかというと「とらや」に羊羹を買いに来ただけなのでした。

ガラス張りのショールームのような外観で、店内にイヤホンやヘッドホンが置いてあるのが見えてすかさず「お、オーディオショップかな?シャレオツな外観だし冷やかしでもちょっと入ったろ」とやや前のめりになりつつ入ったのですが、その時の光景をよく覚えています。
価格帯的には、85インチのテレビが460万円、ワイヤレスシアタースピーカーがペアで110万円など、目ン玉が飛び出る金額がプライスリストにしれーっと並んでいるのです。
(あー…ヤバめのお店に入ってしまった、と自分の軽率さを心の中で恥じつつ、胸元が開き気味の販売員のオネーサンに視線が行ったのはナイショ)

それもそのはず、誰とは言いませんが、世界長者番付にランクインしている大金持ちがホームシアター用に採用しているくらいですから、その魅力たるや恐ろしいものです。

店名を見た時、「どっかで名前を聞いたことがあるな~」って思い返したら映画「007(ダブルオー・セブン)」に登場するボンド・カーのオーディオに採用されている位しか出てこなかった(十分マニアック)。

特徴的なデザインとカジュアルブランドの誕生

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「Bang & Olufsen」といえば、まさにどこか「オーディオらしくない」という印象の特徴的なデザインでも有名です。

自分はその特徴的なデザインの本流は「Bang & Olufsen」が誕生した1925年に秘密があるのではないかと推測します。

ちょうど1925年といえば、1910年ごろよりヨーロッパで生まれた装飾傾向である「アール・デコ」(Art Déco)が大流行した時代であり、「Bang & Olufsen」も例に漏れずその影響を少なからず受けているのではないでしょうか。

主に幾何学模様や原色の対比を用いた特徴が有名で、この「Bang & Olufsen」の製品にもそれが強く見受けられます。
グラデーションを用いない原色のカラーラインナップも、特徴の一つ。

しかし、それが逆に現代ではファッショナブルで、特に海外でも「ファストファッション」流行による没個性化に一石を投じる存在となり、若年層にもある程度受け入れられています。

そしてさらに、若年層へのアピールを目的として2012年にカジュアルブランド「B & O PLAY」が誕生し、目的であったカジュアルラインを求める若年層だけでなく、ブランド全体の認知度を底上げすることに成功し、爆発的に流行しました。

このブランドの誕生は広く若年層だけでなく、特にオーディオに性能よりもデザイン性を求めていた層に深く突き刺さることになりました。

Bluetoothイヤホン「BeoPlay H5」のリリース

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今回この記事を執筆した背景には、先日発売したばかりの新製品「BeoPlay H5」の紹介もかねて、という意味もあります。

オーディオのレビュー記事でもなかなか対象に上がらず、探さないと見つからないメーカーなので、この記事で少しでも興味を持ってもらえたらと思います。

さて、この「BeoPlay H5」ですが、ご覧のとおり、Bluetoothイヤフォンになります。

最初の印象は「ワイヤレスか…」というイメージだったのですが、最近、スポーツタイプは殆どワイヤレスのシリーズが登場するなど、数年掛けて地位を形成しつつあり、確実に進化してきているのは確かです。

確かにワイヤレスは取り回しやすく、便利な一方で、トレードオフとして音質が良くないというイメージが自分の中でいつまでも抜けなかったので、今回は半分肝試しのつもりで購入しました。

フラットな音質でジャンル問わず鳴らせる優等生

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もともと「Bang & Olufsen」のイヤホンは、低音域が強めだったり、高音域に強かったりといった「独自の味付け」が殆ど感じられないタイプです。

普通であれば、明確に「味付け」があってクラブサウンドなどに適したものや、ギターやドラムなどの音が繊細に表現できるものなど、ある程度メーカーによってコンセプトがつけられているものがあります。

しかし、本製品は限りなくフラットで、「特徴がないのが特徴」とでも言わんばかりのフラットさです。
その点がワイヤレスになっても音質の低下に響きにくく、せっかくのコンセプトがワイヤレスになった途端「予想と違ってガッカリ…」ということを感じさせにくくなっています。

その点を考慮すれば、無難と評価することはできますが、ただ「無難」なだけで拡張性が全くないかと言えば、そうでもありません。
そういった意見も織り込み済みなのか、「Beoplay」という専用アプリで視覚的な操作でイコライザの様に音質を変化させられます。

意外と落ち着いて聞ける範囲にとどまっているので、激しい「味付け」が欲しい人には物足りない印象も受けますが、気分によって全く違うジャンルの曲を聴く方やストリーミング音楽配信サービスを利用している方などには非常に頼もしい相棒となってくれるでしょう。

「Beoplay H5」の良い点と悪い点

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勿論、本製品にもいくつか良い点と悪い点があります。
別にメーカーからお金を頂いて書いているわけではありませんので、自分が「これはイイ!」と思う箇所や「これは…うーん」と思う点でだいたい目立つ部分を中心に箇条書きであげていこうと思います。

良い点:クールなマグネット充電

今までのBluetoothイヤホンといえば「microUSB端子で専用ケーブルからACアダプタへ」という充電方法が主流でしたが、本製品はちょっと違います。
専用のマグネット充電台が付属し、見出し写真のように「カッコよく」(重要)スチャッと装着して充電します。

購入したばかりの頃は充電台の置き場に困りますが、両面テープ等でベッドサイドの棚にペタッと充電台をくっつけています。
大体寝る前に充電するとして、緩めのジャズのプレイリストなどを聴きながら、途中で眠くなったらケーブルをつなごうとしてモタモタせずにくっつければいいので、手軽で簡単です。

良い点:だらしなくないネックレススタイル

自分があまりBluetoothイヤホンに入り込めない理由のうち大きなパイを占めるのが、この点。
Bluetoothイヤホンの欠点は、耳からはずしていると
ダランと肩にかかってだらしなく見えるのが自分はどうしても許せないのです。
気づいたら片方が異様に偏ったりして最悪落としてしまう危険性すらあります。

しかし、本製品にはこの「許せない点」を解決する仕組みが備わっています。
イヤホン側にマグネットが
内蔵されており、使わない時はイヤホン部分同士を繋げるとネックレスのようになって肩から落ちなくなるのです。
イヤホン自体のデザインの良さもあいまって下手なシルバーネックレスや安物よりもお洒落に見えます。

ネックレス形態にするとペアリングは解除されるので、バッテリーの節約にも一役買ってます。

悪い点:充電時間に対してのバッテリーの短さ

Bluetoothイヤホンの宿命でもあるバッテリー容量との戦い。
それは、この「BeoPlay H5」も例外ではありません。

他社製品はハウジング部にバッテリーが内蔵されていたり、コントロールボックスに内蔵されていたりしますが、「BeoPlay H5」はデザイン性重視の設計によってバッテリー部が巧妙に隠されています。

しかし、その分、肝心のバッテリー容量が他社製品に比べて短く、5時間となっています。
それに対して、充電時間は2時間と効率があまりよくありません。
この部分は使用頻度の問題ですが、心配なら有線のイヤホンを予備で持ち歩くしかなさそうです。残念。

悪い点:充電器を常に携帯する必要がある

上記一番目の良い点と打ち消す形になるのですが、マグネット充電であるがゆえに、チャージングキューブを別途持ち歩く必要があります。
microUSB端子などではないので、モバイルバッテリーで緊急充電…という事もできません。
長期の外出などには、まさに「専用の充電器」も持ち運ぶ必要があり、携帯性が損なわれてしまいます。
お洒落なデザインと携帯性は相容れないのかもしれません。

チャージングキューブのケーブルも意外と長いのでケーブルタイなどでまとめておくなどしておかないと持ち運ぶ時に不便となるでしょう。
充電器が要らないほどバッテリーが長持ちするわけでもないので、付属でついてくるポーチに一緒に入れて運ぶ必要があり、直接ケーブルを挿して充電できるタイプのイヤホンにこの携帯性の点で軍配を譲ってしまっています。

総評

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総合としては、よく出来た部分と惜しい部分が同じくらいあってデザイン性とセンスだけ飛びぬけている感じを受けます。

コントロールボックスを小さくしたり、マグネット式充電など、デザインとして評価できる点は多くあります。

しかし、機能性がその分犠牲になっている点は否めず、一般のユーザーからすれば、ブランドによる価格が一人歩きしていると手痛い反応を受けそうです。

購入した自分としては、Bluetoothイヤホンとして最初から舐めてかかったおかげで、実際は、予想外の好印象でした。
自分が予想していたのは、「音質が悪い」とか「付けはずし、ペアリングが面倒」といったことなので、その点が払拭されていたのは、良かったです。

アプリ連携やブランドそのものは、自分としておススメできるので、実際の機能としては、その点も考慮すると全然我慢できるレベルです。
事実、歩きながら利用したりするので、シーンによりますが、とっさにはずして落ちないように連結させる事ができるのは一番の特徴だと思います。

連結して落ちないようにできる点をメリットとして最大限活用するとしたらスポーツジムでのトレーニング中やランニングにも向いているといえます。
(そのかわり、カナル型イヤホンの宿命として外部の音が聴こえづらいので交通量の多い場所では控えましょう)
音質もフラットな部分が功を奏してむしろ味付けが苦手な人やジャンルにこだわらない人にも推奨できるので、この機会に「Bang & Olufsen」の魂を体験してみてはいかがでしょうか。

っていうか持ってたら絶対「それどこのメーカー?」って聞かれること間違いないので、聞かれたらこの記事の内容を披露してみると万に一つの確率であなたの株も上がるかもしれませんよ?という無責任な放言をかましてこのエントリーを終えたいと思います。

参考

【デザイン性の良さならどこにも負けない】

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